砂町はかつて海に浮かぶ一島にすぎませんでしたが、江戸時代の埋立で、砂町新田として開拓されたところです。仙台堀川公園を経て、八幡神社へ向います。江戸時代、ここから南には海が広がり、神社は行楽地として賑わいました。葛西橋で荒川を渡り、江戸川区に入ります。コース沿いの行船公園には、平成元年3月、江戸川平成庭園が完成しました。東京湾の潮の干満にあわせて水位の変化する潮入りの池が話題を呼んでいます。
西葛西四丁目から南に、左近川沿いの緑道を経て、JR京葉線に至ります。その先に広がるのが平成元年6月にオープンした葛西臨海公園です。巨大なガラス張りドームの水族園を中心に、海へのプロムナードや人工渚などが近未来的なイメージで造形されたウォーターフロントの新名所です。水族園の呼び物は、世界初のマグロの群泳です。水上バスに乗れば、日の出桟橋までの遊覧も楽しめます。
西葛西四丁目から、古川親水公園沿いに歩きます。全長1.2kmの古川親水公園は、昭和49年の完成です。親水公園の元祖です。公園沿いの二之江神社は、旧二之江村の鎮守でした。境内には樹齢500年以上といわれるケヤキの古木があります。妙勝寺、蓮華寺を過ぎて、古川を離れ、新中川に架かる瑞江大橋に至ります。
明和橋で新中川を越え、大雲寺へ向います。大雲寺は、江戸時代から役者寺と呼ばれ、市村羽左衛門、尾上菊五郎、中村勘三郎、松本幸四郎など歌舞伎界名門家の墓があります。その先の一之江名主屋敷は、旧一之江新田を開拓し、その後も代々名主を務めた田島家の屋敷でした。現在の建物は安永3年(1774年)に再建されたもので、江戸中期の名主屋敷の造りをよく伝えていると云われています。その田島家の菩提寺、城立寺をめぐり、終点の都営新宿線瑞江駅へ向います。
『砂町葛西瑞江コース』は、地下鉄東西線の南砂町駅を起点にして、葛西橋を渡り、西葛西四丁目に至ります。ここから2つのコースに分岐し、一方は新中川を渡って都営新宿線の瑞江駅に至り、もう一方はJR京葉線の葛西臨海公園駅に至る14.9kmに及ぶコースです。コース一帯は、江戸時代の埋立地でした。かつては水路が縦横に走り、一面に水田が広がっていたと云われています。行船公園付近でコースは二手に分かれ、一方は葛西臨海公園のあるウォーターフロントへ、もう一方は古川親水公園を経て瑞江駅に至ります。
このコースは、次の4つの区間に分かれています。
暖冬といわれていますが、師走も段々と押し詰まってきますと寒い日が多くなってきます。今日も北風が強く、晴れてはいるものの体感温度はかなり低く感じます。でも。。。ですね、あと4コースに迫った『東京歴史と文化の散歩道』を年内完歩すべく、今日も挑戦です。『砂町葛西瑞江コース』は残りのコースの中で一番長い距離ですが、頑張って歩きましょう!このコースはT字型に枝分かれした歩きづらいコースで、総距離は15km近くあります。単純に歩いても4時間はかかりますから、かなり早めにスタートする必要があります。ということで、10時半頃に地下鉄東西線の西葛西駅に到着しました。晴れた風の強い寒い日には、北から南に向って歩くのが得策です。北風は背中でカットし、南の地平線近くまで沈み込んだ太陽の陽射しを体一杯に浴びるのが冬のお散歩の鉄則だからです。でも曇っていますねぇ。。。最近歩き過ぎで足にマメが出来かかっていて15kmを完歩する自信はないし、西葛西駅から直接瑞江駅に行くバス便もないし、とりあえず手短な葛西臨海公園から西葛西駅までを歩くことにします。マメが潰れたらお散歩を中断して、西葛西駅から電車で帰ることにしましょう。まず、駅前からバスで葛西臨海公園に向います。大した距離ではないのですが、バス代は200円かかります。お散歩といってもお金がかかるものです。。。
西葛西は新しい街のせいか、駅の北側は住宅や商店がゴチャゴチャと入り組んだ住宅地になっています。でも南側は大団地とかオフィスとかが整然と立ち並び、その中に公園とか道路が配置されています。交通量は多いのですが、あまり渋滞するネックがないのでバスはスムーズに走ります。西葛西駅から葛西臨海公園までは結構停留所はあるものの、意外と時間はかかりませんでした。バスは公園の入り口にあるJR京葉線の葛西臨海公園駅前の広場に着きました。時刻は10時55分です。万歩計をリセットします。それにしても広い公園です。昔は東京湾の底だったのでしょうが、今では埋め立てによって様変わりです。超巨大な空中観覧車とか水族館とかが威容を誇っています。空中観覧車にも惹かれましたが、今日のような曇った日に乗っても景色は期待できないし、一周するのに時間がかかりそうだしでパスします。マグロの遊泳が売り物の葛西臨海水族館を見ようと歩き出しましたが、建物ははるか先に見えます。入場料もかかるだろうし。。。と、途中で気分が変わり引き返します。京葉線の高架に沿って歩き、物流の大動脈である湾岸道路を跨ぐ臨海橋に向います。よく整備された道ですね。中央線が引かれていない舗装道は、まるでニュルブルリンクのサーキットコースみたいです。
臨海橋は、片道4車線の湾岸道路と、その両側を走る一般道を跨ぐように架けられた歩道橋です。湾岸道路は、京葉工業地帯・成田空港と都心・羽田空港・京浜地区を結ぶ都内でも屈指の大動脈ですので、交通量の多さは勿論のこと、行きかう車の種類も様々です。それはさておき、この臨海橋はただの歩道橋とは違います。横幅が広い上に、遊歩道のような造りになっているのです。臨海橋は、西葛西駅に通じる緑道とつながっています。この緑道も良く整備されていて、左側には施設の上に広大な運動場が併設された下水処理場(最近では下水再生センターとも呼ぶようですが)、右側には建設資材の工場があるものの、遊歩道の両側には豊かな植樹がなされています。散策に通勤・通学にと、地域の住民にも大いに活用されているようです。清掃とか木々の手入れも行き届いているし、江戸川区の力の入れようが分かるというものです。昼前の暖かい陽射しを受け、背中がポカポカしてきます。やっぱり逆の方向に歩くんだったぁ。。。
やがて遊歩道は広い道路によって一旦分断されます。道路を渡った先に新左近川が流れています。と云っても、流れがあまりないために堀のような感じです。新左近川は荒川に合流していますので、川に架かる橋の左手には沢山のヨットが係留されています。まるで湘南のヨットハーバーのようです。橋の右手は新左近川親水公園になっていて、遊覧ボートが浮かんでいます。橋を越えてもなお遊歩道は続きます。今度は高層アパートが林立する大団地が現れます。このあたりになりますと、遊歩道というよりかは生活の道といった方が当たっています。おや、ネコもいますね。何を食べて生きているのでしょうか?ようやく大団地が途切れた先に、もうひとつの広い道路が通っています。入り組んだ路地を抜けると再び西葛西駅の南口広場に出ます。時刻は11時45分です。万歩計は4、458歩を指しています。西葛西駅の周辺には沢山の飲食店があり、平日のお昼時ということもあってどこのお店でもランチサービスが花盛りです。ぐぐっときますが、お散歩を続行します。
私は、『葛西さざなみ散歩』はてっきり西葛西駅が終点(本当は始点)だと思っていたのですが、本当は駅から更に500mほど北上したダイエー近くの西葛西四丁目の交差点あたりだったのです。その時は気がつきませんでしたので、西葛西駅から次のコースをどう歩くか思案します。足のマメも痛くなったし、お天気も良くないので弱気の心が支配的となります。都営新宿線の瑞江駅または東西線の南砂町まで歩いて電車で帰るのが無理のないコースです。どちらも残りは後日に回すことになります。強気の虫が叱咤します。今日歩かなかったら年内全コース制覇は無理だよ!強気の虫が弱気の虫を制しました。瑞江駅にバスで行き、そこから南葛西駅まで歩けばいいのです。西葛西駅から瑞江駅までの直通バスはありませんので、先ず船堀駅までバスで行き、そこから都営新宿線で瑞江駅まで行きます。なんともお金のかかるお散歩です。
瑞江駅に降り立ったのは初めてですが、駅前広場は工事用のクレーンが据えられていて落ち着いた雰囲気ではありません。ランチ抜きで12kmの長距離を一気に歩きます。バスと地下鉄の連絡が良かったので、時刻はまだ12時15分です。先ず駅から北上し、首都高速七号線を越えて城立寺を目指します。ここは23区内とはいっても空間が広く感じられ、何となく郊外のような感じです。七号線の高架下を過ぎて住宅地を左手に入ったところに城立寺があります。路地が入り組んでいて、入り口を見つけるのに大回りします。お寺は比較的小さく墓地も大して広くはありませんが、昔の名主様の菩提寺ということで、今でも手入れが行き届いています。続いて一之江名主屋敷跡に向います。一之江名主屋敷は代々名主を務めた田島家の屋敷だったところを史跡として整備したものです。母屋には昔の農機具なども展示してあり、当時の生活ぶりが偲ばれます。