豊かな自然を残し、行楽地としてにぎわう高尾山は、また、関東屈指の修験道の霊場でもあります。甲州街道を北上し、高尾駅前で北に入れば、大正・昭和二代の天皇が眠る広大な武蔵陵墓地があります。ケヤキ並木の参道を歩いて再び戻る甲州街道には立派なイチョウ並木が続いています。甲州街道を離れ、蛙合戦で知られる真覚寺に向います。
八王子は武蔵七党の横山党や江戸時代の千人同心など、関東武士ゆかりの地です。横山町、千人町といった地名はその名残りです。彼ら武士達に由縁の寺社も数多くあります。真覚寺から中世の雰囲気を色濃く残す広園寺をめぐり、市の中心部へ向います。八王子市郷土資料館には、八王子の古代から現代に至る資料が多数展示されています。市街をぬけ、片倉に向います。ここは「桑都」八王子から横浜に向かう「絹の道」の入口でした。その道標も今に残っています。
『高尾八王子コース』は、京王線の高尾山口駅を起点にして、JR高尾駅・八王子市街を経由し、JR横浜線の片倉駅に至る10.7kmに及ぶコースです。古来より修験道の霊場として栄えた高尾山は、今も豊かな自然を留める格好の行楽地です。しかし、戦国時代のこの一帯は、後北条氏と武田氏が関東の覇を競った危険な国境地帯でした。八王子城など周辺の山城跡の数々が戦国武士の夢の跡をかすかに留めています。甲州街道沿いに位置する広大な陵墓は、大正・昭和 の二代の天皇が眠る武蔵陵墓地です。大正天皇の多摩御陵は、関東に置かれた初めての天皇陵でした。昭和天皇の御陵は武蔵野陵と云います。八王子には真覚寺など武士ゆかりの名刹が多く、訪れる際には厳粛な気持ちを忘れずにいたいものです。江戸時代には辺境警備の要として千人同心が置かれたのが「桑都」八王子です。市街を抜けて片倉へは足尾を向ければ、そこは開港場横浜と結ぶ「絹の道」の入り口でした。幕末から明治初頭にかけて、八王子は生糸貿易の拠点でもありました。
このコースは、次の2つの区間に分かれています。
昨日は歯医者さんでまたまたインプラントを入れました。それも2本も。。。この間1本入れた時は、1週間ほど鈍痛に悩まされましたが、今回は2本入れたにもかかわらず、昨晩は殆ど痛みはありませんでした。本来ならば大事をとって今日は休息日にするところですが、これなら出かけても問題なさそうです。それに、この澄み切った青空!何で家の中でウダウダしていりゃれよか!行きましょう!どこに?それが問題です。『東京歴史と文化の散歩道』も、全23コースのうち既に17コースを歩破しました。残るは6コースです。そのうち5コースは23区内にあるので、寒さが厳しくならないうちに23区外にある『高尾八王子コース』を歩くことにします。全長10.7kmですから3時間もあれば大丈夫でしょう。ランチサービスが見つかるかどうかは定かではありませんが、うまくいったらどこかでお昼を食べれるかもしれません。いざ、お散歩7つ道具を持って出発です。
高尾山口には、山手線の渋谷で井の頭線に乗り換え、明大前で京王線に乗るのが早くて経済的です。京王線は特急から準特急・急行・快速・普通と、いろんな種類の電車が間隔をおかず運行しています。それぞれの連絡が良いので、どれに乗っても目的地まで早く行けるのです。それに他の会社に比べるととても運賃が安いのです。そういう訳で、明大前駅に着きますと、数分の待ち合わせで高尾山口駅行きの準特急に乗ることができました。今までは座席に座って地図を確かめていたのですが、最近は子供のように運転席の後に陣取って前方の景色を見るのが楽しみになってきました。そういうことで、お昼前の中途半端な時間ですので座席は充分に空いているのですが、今日も運転席の後ろに立ってドア越に沿線の景色を眺めます。やがて電車は多摩川を越えて聖蹟桜ヶ丘駅に到着します。先日『府中国分寺コース』を歩いた時には、京王永山駅から鎌倉街道を通って多摩川を渡ったんですよね。それから府中・国分寺・小平を経て小金井公園まで歩いたのですから、我ながら大したもんだと感心します。
やがて電車は高尾駅に到着します。残り少なくなっていた乗客が降り、1両目の車内には誰もいなくなりました。後ろの車両を見ても乗客の気配が感じられません。まあ、師走の忙しい時期に高尾山まで行く人なんかいないでしょうからね。。。電車はしばらく停車します。何でかな?暫くして前方から電車がやってきました。同じ線路を。。。どうやら、高尾駅と高尾山口駅の間は単線になっているようです。電車がすれ違ったところでようやく出発です。短いトンネルを抜けますと、やがて電車は終点の高尾山口駅に到着です。電車から降りますと、それでも何組かのハイキング姿のグループがホームを歩いています。初老のおじさん・おばさんといった感じの人が多く、皆さんトレッキングシューズや運動靴を履いておられます。平日なのにヒマな人も多いものです。改札口を出ますと、空気の冷たさが身にしみます。さすがに高尾まで来ると都心より数度は温度が低いようです。
高尾山口の駅前広場には巨大な看板が立っていて、高尾山とか陣馬高原へのハイキングコースが案内してあります。なになに、高尾山頂までは1時間30分、陣馬山頂までは6時間、陣馬山下のバス停までは7時間とか。。。ひ〜〜〜っつ!とても歩けません。夏の日の長い折に再挑戦しましょう。。。時刻は12時10分です。万歩計をリセットして歩き始めます。本当のコースでは、駅前広場から直ぐに甲州街道に出て北上します。でも、皆さん右手の小道を歩いていかれます。ちょっと後についていきましょうか。100mほど歩くと、おみやげ物のお店が何軒か並んでいます。何故か蕎麦屋さんも多いですね。ほう、トロロ蕎麦が名物なんですかぁ。。。ちょうどお昼だし、蕎麦でも食べていこうかとメニューを覗き込んだら、これが結構高いのですね。都心と違ってランチサービスのメニューもないし、時間にもそんなに余裕がないのでパスすることにします。
お店の先には広場があって、その先にはケーブルカーとリフトの乗り場があります。遊びに来たわけではありませんので、そのまま引き返そうかと思いましたが、折角きたのだから。。。と強気の虫が誘います。しょうがない、急いで往復することにします。ケーブルカーに乗ろうと時刻表を確かめますと、20分後の出発になっています。そんなに時間を無駄にしたくないので、リフトの様子を訊いてみますと、何時でも乗れるとのこと。じゃあ、リフトにしましょう!往復のチケットを買います。ナント、900円!これじゃ、ランチは抜きですね。。。リフトの乗り場は急な石段を登った先にあります。平地を歩くのはまだしも、階段は足腰に堪えます。ヒ〜ヒ〜言いながら、ようやっとリフトの乗り場に辿り着きました。高尾山のリフトは2人乗りで、長椅子がブランコのようにぶら下がっているだけです。安全ベルトも何もありません。片手にビデオカメラを持ち、反対側の手で手すりを握り締めます。係りのおじさんに助けられてリフトに腰を下ろします。リフトはゆっくりと登りはじめました。ゴトンゴトンと軋み、ゆらゆら揺れながら。。。
リフトは思ったより急な勾配を登っていきます。斜面に足が着きそうなところもありますが、谷間の高い木々の上を通るところもあります。そんなところには網が敷いてあって、リフトから転げ落ちても命だけは助かるようになっているのですが、荷物を落としたらどうなるか分かりません(一応、係りの人が取りに行ってくれるとのことですが)。それにしても、両側に広がる木々の紅葉が見事です。この夏にドイツを旅行した折にリューデスハイムでリフトに乗ったのですが、あの時は眼下は一面のブドウ畑でした。ブドウもいいですけど、紅葉もいいですね。それにしても凄い急勾配です。ビデオカメラを落とさないように手に握り締め、リフトから落っこちないように手すりを握り締めます。やっとリフトの終点につきました。あ〜〜〜、怖かった。。。リフトの終点は小さな広場になっているのですが、あんまし見晴らしは良くありません。2−3枚写真を撮っただけでまた下りのリフトに乗ります。登りに12分ほど時間がかかりましたが、では下りはもっと早くなるかといえば、残念でした!登りも下りも同じ時間なんです!登りの時も結構スリルがあったのですが、下りはそれが倍加します。キョワ。。。