01.六郷コース









『六郷コース』は、羽田弁天橋を起点にして、大師橋、本羽田公園、六郷橋、多摩川大橋、ガス橋を経由して丸子橋に至る11.1kmのコースです。

<総合案内板のコース紹介>

このコースは多摩川の河口から大田区田園調布丸子橋までの多摩川左岸約11.1kmの平坦な路です。コースの大部分は広大な多摩川の景観を楽しめるサイクリングコースとして整備されています。河川敷は大規模なスポーツレクリエーション施設として利用されているほか、六郷の渡し、矢口の渡し跡などの史跡が点在しています。

<パンフレットのコース紹介>

山梨県塩山市にある笠取山を源とする多摩川の水は、138kmの長旅の末、羽田空港を見て東京湾へと達する。丸子橋から河□へと至る「六郷コース」は、広場、公園、野球場、グラウンドなどがほとんど切れ目なく続いている。サイクリングコースも整傭され、休日ともなればジョギングやサイクリング、それに散策、スポーツを楽しむ人たちでにぎわいを見せる。周辺には新田義興伝説に彩られた場所をはじめ、4か所の渡し跡、六郷水門など、多くの神社・仏閣があって、多摩川と住民との歴史を感じさせる名所や見所も少なくない。春には桜、夏には花火。自然の水辺には四季を通じて野鳥や昆虫、水生生物、魚類に出会うことができる。



昨年暮れに『東京歴史と文化の散歩道』を歩き終わって、お正月はゆっくり過ごしました。そろそろ松の内も終わり、普段の生活に戻ります。お正月にはお節もお雑煮もお屠蘇も縁がなかったので、食べ過ぎて体が重いということはありません。気分を新たにしてお散歩を再開します。インターネットでいろいろと調べた結果、『歴史と文化の散歩道』と同じく東京都が制定した『武蔵野の路』という全21コースが面白そうです。ですが、東京都のホームページを見てもコースの詳細な案内は掲載されていません。思い切って都庁の担当部署に電話してみました。すると、都庁まで行けば全21コースのうち11コース分のパンフレットが頂けるとのこと(残りの10コースのパンフレットは予算不足で作成されていないとのことです。都の予算も厳しいのですね。)。氷雨の降る中、早速都庁に出向きます。

新宿西口の高層ビル街の中でも一際威容を放つ都庁に着きます。パリのノートルダム寺院を彷彿させる双子の塔は雨雲に霞んでいます。都庁には最上階に展望台がありますが、普段はオフィスの中に入ることはありません。エレベーターで担当部署のあるフロアまで行きます。建物の外観も大きいのですが、オフィスも大変な広さです。それにもまして職員の数の多さには圧倒されます。巨大都市東京を支えるにはこれ位の人数が必要なんでしょうかね。。。

担当部署に行きますと、係りの方が丁寧に応対して下さいます。『あのぉ、武蔵野の路のパンフレットを頂きたいのですが。。。』。係りの方は上司の許可を得た上で、棚の上に積んであったパンフレットを取り、ご丁寧に都庁の封筒に入れて下さいました。もちろん無料です。お礼を言って都庁を後にします。帰ってからパンフレットを眺めてみますと、なかなかに豪華な内容です。なんと英文の解説も併記されています。もちょっと質を落とせば全部のコースのパンフレットが揃えられるのではないかと思うのですけどね。。。

『歴史と文化の散歩道』の場合はかなり行き当たりばったりの順番で歩いたのですが、今回は連続したコースが多いので最初から順番に歩いてみようと思います。という訳で、1番目の『六郷コース』から歩き始めることにしました。1月7日は冬晴れの良いお天気です。朝のうちは未だ歩く気はなかったのですが、あまりにお天気がよぴかったので急遽お散歩を決行することにしました。『六郷コース』の起点は、京浜急行空港線の天空橋駅近くの弁天橋になっています。午後1時過ぎに家を出たもので、天空橋駅に着いたのは2時前でした。初めて下りる駅だったのですが、ホームは地下にあります。環八の地下を通っているのでしょうか、暫く歩いた後でエスカレータに乗って地上に出ます。駅前といっても自転車置き場以外にはお店も何もありません。目の前の海老取川に架かる鉄製の歩道橋を渡ります。渡り終わったところで左折し、堤防沿いの歩道を少し歩きますと弁天橋に着きます。



小さな橋の割には交通量の多い弁天橋の袂で武蔵野の路の最初の一歩を踏み出します。時刻はちょうど2時です。『六郷コース』は11.1kmありますから、所要時間は約3時間とみていいでしょう。冬至からそんなに日も経っていませんので、日没前に終点の丸子橋に着けるか気になります。弁天橋から海老取川に沿って河口に向かいます。といっても、ほんの200mほど歩いたところで多摩川との合流点である五十間鼻に着きます。この先、多摩川は羽田空港沿いに流れて東京湾に注ぎます。快晴の空の下、清流とはとてもいえませんが広大な河口と羽田空港のコントラストはなかなかに見ごたえがあります。ゆっくり眺めていたいところですが、先を急ぎます。これから多摩川に沿って遥か上流の昭島市にある多摩大橋まで40kmほど歩きます。

冬の時期は道路に限らず、河川でも工事が行われます。普段であれば堤防沿いの遊歩道を歩けるのですが、大師橋のところで早速通行止めに出会います。車道を回って工事区間を迂回します。二股に分かれた大師橋の間に羽田の渡しの碑がありました。『六郷コース』には、羽田の渡しの他に六郷の渡し、矢口の渡し、丸子の渡し跡があります。せっかくですから全部の渡し跡を見たいものです。午後の燦燦とした冬日を浴びるて気分良く歩いていきます。どんどん歩いていきますと、古めかしい六郷水門に出会います。昭和の初期に大雨の被害に悩んだ地元の住民の強い要望で造られたそうですが、先人の偉業が偲ばれます。



更に歩き続けていきますと、多摩川が大きくカーブするところに新六郷橋と京浜急行線・JR京浜東北線・東海道本線の鉄橋が並んでいます。なかなかに壮観な眺めです。橋の袂には『止め天神』という神社があります。何の謂れか分かりませんが、『通りゃんせ 通りゃんせ 天神様の細道』の碑が建っています。ここが元祖なのでしょうか?境内には『六郷の渡し跡』の碑も建っています。遊歩道を歩いていたら見逃してしまいますね。



3本の鉄橋を越えたところに、『多摩川緑地管理事務所』があります。ここには、遊歩道を利用する人たちのためにおトイレとか食堂とかも備えてあります。有難いことです。食堂の名前は、『多摩川』に引っ掛けて『多摩RIVER − たまりば』となっています。お堅い役所の施設にしては、なかなかに洒落た名前ですね。



大きくカーブした多摩川に沿って遊歩道を歩きます。結構距離がありますね。やがて多摩川大橋が見えてきます。ここには矢口の渡し跡がある筈なのですが、遊歩道の近くには見つかりませんでした。多分、緑地の中にあったのでしょう。残念!そろそろ太陽も傾いてきましたので先を急がなければなりません。段々と早足になります。ガス橋に至る道路脇には見事な欅の並木が続いています。ガス橋を越えると巨大なキャノン本社の建物が見えます。超大型マンションの棟も続きます。目の前が多摩川ですから、見晴らしは抜群です。ここに住めば、一生日照問題に直面することはないでしょう。。。

いよいよ夕陽が沈んできて、夕闇が迫ってきます。最後は小走りになって太陽が消える直前に終点の丸子橋に到着しました。ふーーーっつ、なんとか日没までに間に合いました。丸子橋は薄闇に包まれています。時刻は午後4時41分です。2時間41分歩き通して少し疲れましたが、まだまだ先は長いです。次は『丸子・二子コース』ですが、今度は余裕をみて早めに歩き始めることにしましょう。。。


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『六郷コース』の歩数は15、989歩、所要時間は2時間41分でした。
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