荏原中延・木屋酒店
東急池上線の戸越銀座には長大な商店街があり、テレビでもよく紹介されます。私のHPでもご紹介しましたが(ここをご覧下さい)、その戸越銀座の隣に荏原中延という駅があります。ここにもかなり大きなアーケード付き商店街があります。何か名前が付いていたようでしたが忘れました。丁度武蔵小山のパルム商店街を一回り小さくしたような感じです。沢山のお店はどこも大変に庶民的でお店の方も気さくです。お惣菜屋さんが多いので忙しい方には便利です。
この通りにも酒屋さんはあるのですが、ちょっと私の冒険心をくすぐりません。商店街には夕方のお買い物のお客さんが忙しく行き来しています。私はのんきにワインなんぞ探して商店街の端まで行きましたがどうもイマイチです。今日はダメかなと諦めて駅の方に引き返します。商店街の入り口でチラと右手を見ますと指が5本あります。。。でなくって、ちょっと離れた建物に『酒』の一文字が書かれた看板が見えます。どうも最近は『酒』の文字が独特の書体をしており、妙に心をくすぐります。これは行くしかありませんねぇ。
お店に近づいてみますと確かに酒屋さんです。それもドアといい、壁といい、過激なディスカウントの張り紙が至る所に張り出されています。でも見たところとても小さなお店です。ガラガラ、と入り口のガラス戸を開けて中に入りますと、足の踏み場もない位にお酒が並べられています。もともと狭いスペースにワインを始めいろんなお酒がある訳ですから、おちおち見てられません。それに夕方のせいか、勤め帰りらしいおじさん達がいろんな品を買っていきます。でも、ワインはなかなか売れません。そのうちに入ってきた若い女性が思いっきりよく入り口近くの箱に入っていたお手頃ワインを買い込んでいきました。
次は私の番です。じっくりとワインを眺めます。割と丁寧な解説ラベルが付されていますので、とても分かりやすいですね。箱入りのワインはどれも驚く程のディスカウント・プライスです。安いだけでなく、特色あるワインが揃っています。私は4本も買込んでしまい、腕は重くなるし、懐は軽くなるしでバランスを取るのにえらく苦労しました。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: CHATEAU LES CLAUZOTS GRAND VIN DE BORDEAUX (1995)
- 『シャトー・レ・クローゾ』は、クラーブ地区の伝統的製法で造られた赤ワインで、ここ数年連続コンクール入賞を果たしています。特にこの1995ヴィンテージは、ボルドーワインコンクール金賞、マコン地区で銅賞と輝かしい評価を得ています。18℃前後の室温でお飲み下さい。葡萄品種は、カベルネソーヴィニヨンが60%、メルローが30%、カベルネフランが10%です。
私は、このワインが賞をとったこと自体はあまり気にしていませんが、元々は3000円以上もした品らしいので、たまにはイイカッと思って買込みました。美味しいのは間違いないと思いますが、何でこんなに安くなったのでしょう?
ボルドーの重厚さはあまり感じられませんが、比較的軽めの飲みやすい赤ワインです。軽いといっても、安っぽい軽さではなく、そこはかとなく伝統の重みを感じさせます。こういうのを生まれついた品位とでもいうのでしょうか。お食事と一緒に頂くとしたら、和食や洋食よりも中華が意外と合うかもしれません。そうなんです!中華とボルドーの赤はとても相性がいいんですよん。
- (赤) チリ: DE MARTINO PRIMA CABERNET SAUVIGNON RESERVE (1996)
- チリワインは、今や世界で最も高い品質と価格のバランスが優れたワインとして広く認められています。その代表的ワインである『プリマ・カベルネ・ソーヴィニョン・リザーヴ』は、イタリア系3世の家族経営で管理するブティック・ワイナリーとして、世界26ケ国以上に輸出され、有名レストランはもとより、ワイン通の人々の間でも高く評価されています。濃厚な果実味と渋味がオーク樽で熟成され、クラシカルで複雑な味わいを楽しませてくれます。フルボディで、16℃ー18℃が飲み頃です。
私の好きなマイポバレー(Maipo Valley)の産のようです。正面に、『Challenge International du Vin − FRANCE 1997 MEDAILLE DE BRONZE』の丸いシールが貼ってあり、1997年に銅メダルを獲得したと書いてあります。生産年の翌年に受賞したということは、若くして既に相当の実力を備えていたといえるでしょう。非常に重厚で本格的な赤ワインだと思います。
ふーーーむ。。。これは素晴らしいですね。豊かなコクを象徴するように、非常に濃い吸い込まれそうな深紫色をしています。たっぷりとした渋味が暫くするとコクに変わります。あわてて飲むとこの一瞬の変化を見落としてしまいます。ここではおつまみは脇役です。ワインを飲む上で、最低限の役割さえ果たせばいいのです。赤の好きな方にはたまらない本格的な味だと思います。千円でこの美味しさが味わえるのは正に驚異と言えるでしょう!
その最低限の役割を果たすにはちょっと可哀相ですが、手軽に出来てしかも赤ワインとよく合うのがハッシュドビーフです。市販のルーだけではワインのおつまみとしてコクが物足りないので、恒例のハインツのフォンドボー缶とマッシュルーム缶を追加で入れます。これで赤ワインに負けないコクと美味しさが出てきます。ハッシュドビーフをご飯の上にかけることで、立派な夕食のメニューにもなります。尚、お肉は上等の和牛でなくて構いません。100g68円のアメリカンビーフで十分です。
- (赤) スペイン: PRINCIPE DE VIANA (1995)
- スペイン北部とフランス南西部の間に位置するビスカヤ湾に面したナヴァラ地方産の赤ワインです。スペインのテンプラーニャ種とフランスのカベルネ・ソーヴィニオン種の葡萄から、深いコクと鮮やかな赤紫色、ベリー系の鮮烈なアロマが生まれました。口に含んだ後、オーク樽の香りがほのかに残ります。16℃ー18℃でお召し上がり下さい。網焼き料理、ロースト肉、オーブン料理、チーズによく合います。
スペイン・シリーズを飲み終わった後、しばらくスペインの濃厚な赤とはお休みしていましたが、また買込みました。ちょっと古風な地酒風ですが、なかなかしっかりした重そうな赤です。これにはどんなおつまみを合わせたらいいのでしょうか?新たなる挑戦です。。。
これはとても美味しかったです。あんまりスペイン的な野生味はなく、代わりにしっかりとしたコクと深い味わいが最後まで楽しめました。千円以下のワインですが、コストパフォーマンスは抜群です。赤の好きな方には絶対のお勧めです。
- (赤) フランス: ANTHOLOGIE RED BORDEAUX (1996)
- 『アントロジー レッド・ボルドー』は、ラズベリーを思わせる甘くフルーティな香りが漂い、まろやかな口当たりの中にもしっかりとしたコクが感じられます。中重口の赤です。
外観は、イタリアのワインに似ていて背が高いですね。ラベルもボルドーらしからぬ奇抜さです。でも味は良さそうね。。。
飲んだ感じも現代風で美味しかったです。割としっかりした重さがあり、飲みごたえもあります。結構量を飲んでもあんまり後に残りません。大事な試験でなく、会議を控えた方でも軽く飲んでお休みになればぐっすりと熟睡でき、仕事の方もうまく行くこと請け合いです!
逆台形のラベルが三層に貼られています。
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