自由が丘・アルゼンチンとチリの文化フェスティバル
梅雨に入ったというのに、お天気が続きますねぇ。週末に晴れるといろいろ助かる面もあるのですが、こんなに晴天が続くと水不足が心配になってきます。それでも折角晴れたのだからと近所を歩いていましたら、何やら美味しそうな煙が立ち込めている一画があります。前から気になっていた『アイリッシュ・パブ(IRISH PUB)』に通じる階段の下あたりです。何で気になっていたかというと、夜の早い自由が丘でもこのパブはかなり遅く(深夜)まで開いているのです。たまに遅く帰宅すると、いつもお店の3階の窓からグラスを手にして談笑する外人さんの姿が垣間見えるのです。駅付近にある24時間営業のファーストフードとか、朝5時までやっている居酒屋は珍しくありませんが、ブティックの立ち並ぶ通りではかなり目立ちます。
で、煙の立ち込めているところを覗きますと、『First Argentine & Chilean Cultural Festival!』という貼り紙がしてあり、野外バーベキューの親玉みたいな大きな網の上で丸々としたウインナーを焼いています。この煙が私の半日の時間を潰してしまうことになるのです。貼り紙には、『1時−6時:アルゼンチンとチリのワイン・テイスティング 1000円』と書いてありました。1000円ですよ!これは何が何でも行かねばなりません。ついでに、煙も食べていきましょう。おそらく、アルゼンチンの広大な草原(昔小学校の教科書にパンパとか書いてあったような気がする)で牧童達が食べていたであろう『チョーリパン(CHORIPAN)』というもので、ジュウジュウ焼いた腸詰めウインナーを小さな硬いパンに挟み込んで食べるのです。とても素朴な味ですが、余計な味がついていないだけ新鮮な美味しさです。そのうちに、ビールやワインも持ち出され、おしゃれなブティックが立ち並ぶ一画に不釣り合いな野外パブに変身していきます。あちこちからいろんな国の外人さんが集まってきて、結構インターナショナルな雰囲気になってきました。アルゼンチンの楽隊(といっても3人だけですが)の物悲しい音色に合わせてタンゴを踊る人の輪もできてきます。とにかく賑やかになってきました。ワインがなくならないうちにテイスティング会場に急ぎましょう。
お店へは階段を登っていきますが、中2階には香港飲茶のお店があります。こちらもテレビ・雑誌によく出てくるお店ですが、今回はパスして3階まで階段を登ります。狭い入り口を入ると、お店の中は2つに仕切られています。左手はちょっとした広間になっていて、天井は半分ガラス張りです。夜にはさぞかし星空がきれいに見えることでしょう。右手にはカウンターがありそこにテーブルが置かれ、40種類のアルゼンチンとチリのワインがズラリと並んでいます。これが全部飲めて千円!いくら文化フェスティバルとはいっても破格の安さです。店内にはもう沢山の方々がグラス片手にワインを楽しみつつ談笑されています。半分位は外人さんですが、どこの国の方か分かりません。日本人は圧倒的に女性が多いようです。昼間っからこうして飲んでもそんなに違和感を感じない(勝手な思い込みですが)ところが自由が丘のいいところです。早速テイスティング開始です。チリのワインは日本ではかなりポピュラーになりましたが、アルゼンチンワインはまだまだ知名度は高くありません。それにしても、こんなに種類があったのかと驚くほどの種類です。白から始まって片っ端から飲んでいきます。もはやテイスティングの場というより、単なる酒場の感覚です。千円の会費にしては出されているワインは2000円から3000円もするどれも素晴らしいものです。ガンガン飲んでいたらおつまみが欲しくなってきました。会場にはチーズとパンが置かれています。このチーズがワインに合ってまた何ともいえず美味しい!
会場には、メルシャン、サッポロ、川重商事、富士貿易、カルピスの各社がそれぞれ自信のワインを出展していました。半分宣伝のようなものですが、結構豪快に注いで下さいます。テイスティングの銘柄は気にいればその場で買うことができます。販売される方もワインアドバイザーらしく、かなりワインに詳しいようです。いろんなうんちくを適当に聞きながら狭いコーナーをランダムに歩きながら飲み続け。。。でなくテイスティングしていきます。さすがに40種類全部は飲めませんでしたが、30杯位は飲んだでしょうか、お店を出る時には階段から転げ落ちないかと思う位足元がふらついていました。まだ陽も高かったのですが、外には更に見物の人が増えてタンゴの踊りも最高潮に達していました。そうそうお店にあったパンフレットには、7月10日に一周年パーティが催されると書いてありました。こちらもお得なようです。是非どうぞ。
On July 10th (Sat.) O'CAROLAN'S will be 1 year old
O'CAROLAN'S BIRTHDAY PARTY
バースデー・プレゼントとして¥1000頂けますか?ギネス1パイント(約500cc)+バースデーケーキ+ダーツでギネスグッズが当たります。他にもいろいろなお楽しみが期待できますヨ!
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) チリ: VINA OCHAGAVIA GRAN RESERVA CABERNET SAUVIGNON (1995)
- チリワインの創始者、シルベストーレ・オチャガビア氏の創業したワイナリーが、厳選されたぶどうのみで生み出すグラン・レゼルヴァ・シリーズ。『グラン・レゼルヴァ カベルネ・ソーヴィニヨン』は、80年以上の樹齢を誇る葡萄樹のぶどうから造られます。チェリーやバニラ、オークの香りと、しっかりしたタンニンと酸味が調和した力強い味わいが特徴です。
この威風堂々たるチリの赤ワインは、テイスティング会場の中でもひときわ輝いていました。他にも同じクラスのワインがありましたが、格の違いというか存在感の違いというか、特別なものを感じました。オチャガビア社のワインは以前にも飲んだことがありますが(ここをご覧下さい)、大変に素晴らしい味でした。これは更にその上をいく、ひょっとしてロス・ヴァスコスを超えるのではないかと期待しています。今から楽しみです。
このワインは、なかなか手が付けられず半年もの間寝かせていました。ひょんなことから飲んでしまったのですが、かなり予想とは違った味でした。グラン・レゼルヴァということで豊かなコクを期待していましたが、結構辛口で大人の味なのです。最近分かってきたことですが、赤ワインに慣れてくると、飲んだ瞬間に分かる美味しいコクよりも複雑な辛い味に感動を覚えてきます。確かに辛口の赤は最初なかなか飲み辛いのですが、相性の良いお食事と一緒に頂くとそのうちに辛口の味が本当のコクに生まれ変わるのです。特に、熟成したブルーチーズやよく煮込んだ牛肉と合わせると、あの辛い味がどこに行ったのかと思える位です。但し、そうした感動を味わうにはやはりそれなりの赤ワインでないとなかなか。。。
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