武蔵浦和・酒のやまいち





『浦和』という名前の付く駅には、京浜東北線の北浦和に南浦和、武蔵野線の東浦和に西浦和と東南西北が見事に揃っています。これだけでも役満なのに、埼京線が開通してから中浦和まで出来ました。これに白浦和と発浦和が加わればダブル役満です。さすがに品性を重んじる浦和市のこと、そうはせずに埼京線のもうひとつの駅には武蔵浦和という名前が付けられました。駅の案内板には京浜東北線かどこかに近くもう一つの新駅が出来ると書いてありました。今度は何という名前になるのでしょうか?さしずめ、『小次郎浦和』といったところでしょうか?

最近、『酒のやまいち』というお店からインターネット・メールを通じて通信販売のお誘いがありました。HPのアドレスも書いてありましたので早速覗いてみます。ふーーーむ、なかなかに素晴らしいデザインですね。構成も内容もグーです。かなりな種類のワインを扱っておられるようです。お店は何処にあるのでしょうか?有り難いことにちゃんと地図までついています。でもちょっと縮尺が小さいですね。目を凝らすとナントカ浦和という字は見てとれます。ウラワ!以前から行ってみたいと思っていたところです。『週刊現代ワイン』シリーズにも確か浦和の酒屋さんが紹介されていましたが、地理に不案内なため結局行かずじまいでした。週刊現代の切り抜きを無くしてしまったので今となっては確かめられませんが、ひょっとして同じお店かも。。。

朝から不安定なお天気でしたが、時間があったもので遂に浦和行きを決行しました。東京駅で運賃表を見ると450円でそんなに遠くはなさそうです。家のプリンターで印刷しておいた地図を確認します。悪いことにモノクロのインクカートリッジが空っぽだったので、黒色で書かれている文字は殆ど読めません。赤色で鮮やかに書かれている『やまいち』という文字と矢印だけは鮮明に見えます。ナントカ浦和で下車して云々。。。どうも北浦和に見えます。丁度、京浜東北線のホームに快速電車が入ってきました。行き先は南浦和です。次は大宮行きのようです。北浦和行きはありません。まぁいっか。。。と南浦和行きに乗り込みます。車内は意外と空いていてラッキーにも座ることができました。よく効いた冷房のせいか、ウトウトと眠り始めます。ふと気が付くと車内はかなり閑散としてきました。川口・蕨と過ぎてようやっと南浦和に着きました。

おんや、この駅には武蔵野線が交わっています。どうも、目的とする駅は北浦和でなく南浦和のようです。再びラッキー!と駅を出ます。駅前の広場にはバス停が何個所かあります。地図をみる限りでは歩いて行けそうです。でも、どうもそれらしい道が見えません。仕方がないのでお店に電話して聞いてみます。『すみません。今、南浦和の駅前にいるのですが、お店の場所を教えて頂きたいのですが。。。』、『南浦和からは遠いですよぉ。武蔵野線で一駅先の武蔵浦和で下車して、戸田車庫行きかナントカ行きのバスに乗ってぇ、マガナントカという停留所で降りてぇ、そこから横道に入りぃ。。。』、『モシモシ、南浦和の駅からはバスは出ていないのですかぁ?』、『あるにはありますが、1時間に1本位しか便がありませんよぉ。。。』。

冗談じゃない、また電車に乗り直すなんてぇ。。。とバス停を見て回ります。アッタ!ありました!曲本という停留所が書いてあります。マガナントカと似ていますね。よしよし、次は何時かな?とバスのダイヤを見ますと、アレレ昼間の時間帯は全くの空白です。なんと、朝の10時の次は夕方6時なのです。8時間に一本では待つ気にもなりません。スゴスゴと切符を買い直し、武蔵野線に乗り込みます。武蔵浦和へはほんの一駅ですが、まわりの風景は南浦和とは随分違います。やけにカッコいい電車が走っているなと思ったら、東北・上越新幹線でした。更に埼京線も武蔵野線に交わっています。そういう訳で、住んでいる人も急増しているのか、駅前には超高層の公団住宅が建設中です。大きなショッピング・センターもあります。こちらは帰りに寄るとして、先を急ぎましょう。今度は一時間に2本のダイヤが見てとれます。マガナントカは曲本と書いて『まがもと』と読むようです。

ほどなくバスが来ました。整理券方式のようです。このバスでは、急に降り出した雨に備えて、車内で一本500円の傘が売られています。どんな辺ぴな所に連れていかれるのかとちょっと心配になってきました。でも、ほどなく曲本のバス停に着きました。まわりは住宅地のようです。でも、やまいちさんの看板は見えません。少し歩くと、道路の脇に小さな星条旗が立っています。そのまわりにハイカラなお人形さんが置かれています。近づいてみますと、『Welcome』の矢印が見えます。矢印にそって奥の家を見ますと、バスケの練習台とか、木のベンチとか、何かアメリカのカントリーのイメージです。外観は普通の日本家屋のようですが、ドアの上には、『Fairly Tale』という看板がかけられています。何のお店だか全く見当がつきません。丁度お昼時だったので、ひょっとしたらアメリカン・ビーフかビールにありつけるかもしれないと意を決してドアをあけてみます。その途端、一斉に鈴が鳴り出して薄暗い部屋の中の様子が見てとれましたが、なんと家の中には数限りないお人形さんで一杯でした。そのお人形さん達が私を見ているのです!まさに『人形の館』です。あまりの数の多さに恐怖を覚えてそそくさとドアを閉めた退散してしまいました。それにしても、こんな住宅地にこんなお店が。。。

道端の町内地図を見ますと確かに『酒のやまいち』という名前があります。でもここからが一苦労。近所の人に聞きまわってやっとのことでお店を見つけました。お店の外観は、まわりの住宅や倉庫とは不釣り合いな赤色のハデな建物です。早速中に入ってみます。入り口からお店半分はワインの売り場になっています。凄い数です。苦労して来たかいがありました。。。

今改めて、やまいちさんのHPにのっている地図を見ましたら、最寄りの駅は北浦和ではなく武蔵浦和と見てとれます。更に、京浜東北線とばかり思っていたのは、実は埼京線でしたぁ。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: CHATEAU LA BARONNE CORBIERES MONTAGNE D'ALARIC (1996)

Ce vignoble fort de ses 70 hectares AOC s'etale au soleil levant, sur les contreforts reputes de la Montagne d'Alaric dont les graves alluvionnaires a galets roules gardent en ete la fraicheur necessaire. La Syrah pour les aromes, la Mourvedre pour la puissance, le Grenache pour la souplesse et de tres vieux Carignans (40 a 100 ans d'age) pour la typicite. Le terroir, l'excellent equilibre des cepages et la passion de deux generations de vignerons, medecins par les hommes, oenologues et maitre-tasteurs par les femmes ont faconne ce grand Corbieres, riche de sa couleur grenat profond, de son nez fin de violette et de pruneau, de sa bouche pleine et persistante. Rechercher l'harmonie avec des viandes rouges, les sauces, le gibier. Service a 15℃/16℃.

Bonne evolution atteinte en 3/5 ans dans une bonne cave.

入り口近くの台の上に置かれた木箱や高級品を取り揃えた棚に並べられた沢山のワインがその存在を華やかに競っている中に、店の奥の床に置かれた木箱の中に何本かのワインが入っていました。いわゆる見切り品と言われるものですが、何故か妙に気が引かれる赤ワインがありました。箱の中のその他のワインはラベルが破れていたりして(私は中味が美味しければ別に構わないのですが)、この箱に入っている理由が何となく分かりますが、このボトルはラベルもきれいです。よしよし、私が飲んでしんぜましょう。。。ちなみに、壁に貼られたフランスのワイン産地図によれば、CORBIERESとは南仏のLanguedoc(ラングドック)とRoussillion(ルーション)に挟まれた地中海沿岸に位置するようです。

かなり辛い味がします。従って軽くはありません。でも重くもないのです。落ち着いて飲めばなかなかにいいワインではないかと思います。そういう意味では、普通の感覚で軽いお食事とは一緒に飲まない方がいいでしょう。想像ですが、このワインは近代的なワイナリーでなく、かなり田舎のしかも規模の小さいワイナリーで造られたのではないかと思います。さあ、どうでしょうか?





(赤) スペイン: DINASTIA (1997)

TIPO DE VINOTINTO
VENDIMIA1997
ORIGENPENEDES
GRADUACION ALCOHOLICA12.5%
COMPOSICION VARIETALTEMPRANILLO: 39%
MERLOT: 45%
CABERNET SAUVIGNON: 16%


Cata: Es un vino que tiene como origen una vendimia de gran calidad, tanto en madurez como en estado fitosanitario. Vino de acusado caracter varietal, aromas afrutados y coloracion intensa. Su crianza en la botella proporcionan al vino una singular armonia de todos sus componentes; en boca es amplio y placentero.

このワインは、やまいちさんのお勧めワインの第一位でした。勿論、お手頃ワインの中でのランキングですが。。。どれどれ、その実力を味わってみましょうぞ。

さすがに、やまいちさんです。お値段の割には素晴らしく美味しいです。ちょうど『大塚YOSHIYA』さんで買込んだスペインのワイン(ここをご覧下さい)に匹敵する程でした。











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