用賀・高砂屋





散歩の途中でふとダジャレが浮かびました。”何しに用賀に来たの?用があったから。。。”。近年にない出来ですね!このままお蔵入りさせるのも勿体無いので、”用がないのに用賀にやってきました。。。”。

用賀は東名高速道路の東京側インターでお馴染みですが、環状八号線や首都高速3号線それに国道246号線など幹線道路が交差する都内でも有数の交通の要所でもあります。また、東急新玉川線も利用できますので、何処に行くにもすこぶる便利です。用賀駅から階段を上って地上に出ますと、このあたりには不釣り合いな超高層ビルが威容を誇っています。世田谷清掃工場の煙突と高さを競っていますが、さあどちらが高いのでしょうか?

駅から高速道路沿いに少し歩きますと、広大な砧公園に出ます。都内でも有数の広さを誇る公園です。ここは広いだけでなく、沢山の樹木が植えられています。秋が深まってきますと、紅葉見物でもしながらジョギングするのもいいですね。でも今日は”用が”ないので、商店街の方へ歩いてみましょう。駅前からは通りに沿って小さな商店街が幾つかあります。そんなに大きなお店はないのですが、そこそこ賑わっているようです。酒屋さんも何軒かあるのですが、純和風の店構えで日本酒が主体のようです。ワインはあまり置いていないようですねぇ。

まあ、”用が”ないから帰ろうか。。。と思った時に、『酒』と書いてある小さな看板が目に止まりました。ちょっと覗いてみましょう。。。小さなお店ですが、右半分は日本酒とビール、左半分は洋酒とワインの売り場のようです。棚に並んだワインも結構いいセレクションですが、台に置かれた幾つかの箱には、超安いものから手頃なものまで、お買い得のワインが詰め込まれています。ボルドーが多いですね。大したスペースでもないので、端から端まで3回位じっくりと見たのですが、なかなか面白いワインが揃っています。全部で100種類位でしょうか、そんなに規模は大きくありませんが、町の酒屋さんにしてはなかなかのお勧めだと思います。”用が”なくっても、お暇な折りに立ち寄ってみられたら如何でしょうか?

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: CHATEAU SAINT-GERMAIN BORDEAUX SUPERIEUR (1996)

『シャトー サンジェルマン』は、13世紀からの歴史ある城館を持つ有力シャトーで造られたミディアムボディの赤ワインです。美しいルビー色で、カベルネ種特有の草の香りと共にベリーを感じさせます。豊かな果実味ときめ細かくまろやかなタンニンがひとつに溶け合って甘さを感じさせる程にまろやかな口当たりを生み出しています。

箱の中にはボルドーのワインが何種類かあったのですが、何となくサンジェルマンの名前に引かれました。一度でも訪れたことのある場所の名前のついたワインは、味はどうあろうともある種の懐かしさがあってつい買い込んでしまうものです。このワインは、それに加えて本格的なボルドーの赤を予感させます。

これは久しぶりに感動したワインです。栓を抜いた途端に芳醇な香りが立ち上ってきます。十分に香りを堪能した後でゆっくりと口に含みますと、予感通り素晴らしい味です。ボルドーの赤といいますと、荒々しい味を連想しますが、この赤には素晴らしく上品なコクがあります。2杯目・3杯目と飲んでいっても、その美味しさは全く変わりません。むしろ、どんどん深くなっていくのです。私の飲んだ中では、間違いなくベストテンに入るグッドなワインだと思います。



(赤) フランス: CHATEAU DE LAGE BORDEAUX (1996)

『シャトー ド ラージュ』は、フランスのワイン銘醸地ボルドー地方のアントル・ド ウ・メール地区にあるシャトーで造られたワインで、ボルドーACで出されます。カベルネの特徴のはっきりした若さの残る風味で、程よいコクのあるミディアムボディの赤ワインです。親しみやすくふくらみのある味わいで幅広くお料理とお楽しみ頂けます。

これもボルドーですが、私の好きなラベルでなかなかに魅力があります。ビーフシチューなんかにはピッタリのような気がします。秋も深まってきますとそろそろ湯気の立つシチューが恋しくなってきますね。

栓を抜きますと、かなり熟成した香りが鼻をくすぐります。ハクション。。。期待をもってグラスに注いでみますと、結構明るい色をしています。口に含んでみますと、おやこれはボルドーらしからぬ軽い味です。でも、相変わらず熟成したいい香りです。たこ焼と一緒に飲んだせいか、どうも味がイマイチのように感じてしまいます。今夜はたこ焼に集中しましょう。。。



(赤) ギリシャ: TSANTALIS NEMEA (1994)

『ツァンタリ ネメア』は、ギリシャ南部ペロポネソス半島ネメア産の中重口の赤ワインです。オーク樽に寝かせ、深い味わいと豊かな香りのワインになりました。

解説文を読みますと何となく古代のロマンを感じます。ワインもなかなか美味しそうで、つい買い込んでしまいました。帰ってからリストをチェックしましたら、一度飲んだことのあるワインでした(ここをご覧下さい)。残念!ボツになってしまいました。”用がない”。。。

これは素晴らしい味ですね!ギリシャのワインには辛口のタイプが多く、かなり飲み辛いこともあるのですが、このワインに限っていえば円熟したコクが堪能できます。1年も間をおいて飲んだからでしょうか、全く同じワインでありながら味は随分と違います。ボツにするのは勿体無いですね。。。



(ロゼ) フランス: CUVEE PRESTIGE PICASSO DOMAINE DU MAS DE REY ARLES

『ドメーヌ・デュ・マス・ド・レイ』は、若飲みタイプのさっぱりとした辛口ワインです。

このロゼワインは、冷蔵ケースの隅っこにひっそりと置かれていました。ラベルも何となく古ぼけていましたが、これがナント!アルルのワインなのです。夏にプロヴァンス地方を旅した折り、アルルで一泊しようとしたのですが、生憎なにかのお祭りと重なっていてどこもホテルは超満員。。。せめて旅の記念にワインでも買おうと思ったのですが適当なお店も見つからず、諦めてそのまま通り過ぎてしまいました。それ以来ずっと心残りだったのですが、思いがけなく用賀の酒屋さんでアルルのワインに対面できるとはラッキーの一言です。『プロヴァンス風野菜のごった煮』でも作って、ビゼーのアルルの女でも聞きながら飲んでみましょうかね。それにしても、ラベルの絵がゴッホではなくピカソの絵というのは面白いですね。ピカソもアルルに滞在したことがあるのでしょうか?

ロゼ・ワインはフレッシュさが大切な要素です。このワインは相当の年代物らしく、ちょっと飲み辛いですね。手抜きして『プロヴァンス風野菜のごった煮』を作らなかったのが敗因でしょうか?でも5回目の自家製フランスパンとポテトサラダ、それにデンマークのブルーチーズを揃えて結構豪華なおつまみだったのですがね。。。



ラベルを剥がす時に金粉がポロポロ落ちてきました。ラベルの縁取りに本物の金を使うなんて豪勢ですね。




普通、コルク栓にはワインの名前とかが書いてあるのですが、これには古代ギリシャのマラソン大会にでも優勝したような人が祝杯をあげているような絵が描かれています。なかなか面白いですね。










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