学芸大学・SANKO
東急東横線の学芸大学駅は、その名の通り昔東京学芸大学があったところだそうです。このあたりは駅を囲んで住宅が密集しており、また若い人にも人気の街なのでなかなか活気があります。駅と直角に交わる通りに沿って商店街があり、それぞれ東口商店街・西口商店街というようです。殆どが昔からの個人商店のようで、あまり大きなお店は見当たりません。細い道なので車も殆ど通らず、ゆっくりと歩けます。東口商店街には何軒かの酒屋さんがありますが、どれも小さなお店であまり目立ちません。SANKOもそれ程目を引くわけではありませんが、通りに若干のワインが並べてあり、お店の中には何やら横文字で『世界のワイン』と書いてあります。思い切って中に入りますと、入り口近くにはビールとかウイスキーとか日本酒が並んでいます。狭いお店の奥に進みますと、ちいさな棚にビッシリとワインが並んでいます。このビッシリとという意味は、各棚にワインを横に並べ、それを3段に重ねてあるのです。一番上の段のワインを取るにも横にあるボトルがずれて瓶同士が割れそうになりますので、2段目・3段目のワインは恐くて動かせません。それでも、いろんな国のワインが揃っていて、チュニジアとかスイスとかのワインも置いてありました。床には籠に入った雑多なワインがありましたが、かなり埃を被っていて年代を感じさせます。
ここのご主人はなかなかのワイン通らしく、なんでも地下には10,000本ものワインがストックされているそうです。倉庫になっているので見せてはもらえませんが、さぞや素晴らしい景観でしょう。余談ですが、ここで見せて頂いた世界のワインのカタログによれば、意外な国がワインの産地として知られています。例えば、カナダではドイツ人移住者が19世紀からワイン造りを始め、白ワインを中心に素晴らしい品質のワインを産み出していること。イスラエルは中東有数の葡萄の産地でワイン造りもかなりな規模で行われていること。ニューヨーク州はワイン造りが盛んでカリフォルニア州に次ぐ生産量を誇っている(ホント?)ことなどなどです。まだまだ私の知らない国のワインが世界中にはあるようです。ワインは奥が深い。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) ギリシャ: TSANTALIS NEMEA (1994)
- 『ツァンタリ ネメア』は、ギリシャ南部ペロポネソス半島ネメア産の中重口の赤ワインです。オーク樽に寝かせ、深い味わいと豊かな香りのワインになりました。
昔ギリシャを旅行した折り(ここをご覧下さい)、ペロポネソス(Peloponnese)半島もまわりました。ペロポネソス半島には、オリンピア(Olympia)、スパルタ(Sparti)、ミケーネ(Mycenae)、それにコリントス(Korinthos)などの遺跡があります。高校の西洋史の本によく出てくる名前ですが、受験勉強での暗記の対象としてではなく、単なる旅行の対象としてみるととても面白く興味深く感じます。ネメア(NEMEA)は地図で見ますと、ミケーネから車で20−30分位の距離のところに位置するようです。ミケーネの古代遺跡は小高い山の上にあり、ライオン門が過去の栄華を偲ばせています。このあたりの風景は、まるで禿山と緑の少ない荒れ地でできているようです。赤茶けた岩がむき出しになっていて、こんなところで葡萄が育つのか不思議なくらいです。石だらけの狭い道をいまにもタイヤがパンクしそうなレンタカーで山の上のミケーネの遺跡に向かってトロトロと登った懐かしい旅の思い出と共に味わってみましょう。
ギリシャのワインなので古風な辛口かと思いきや、とても飲みやすかったです。重い感じは殆どなく、スイスイ飲めました。ギリシャ産だから重くて飲み辛いということは全くありません。むしろ、古代からの伝統的なワイン造りを受け継いで現代にその良さを伝えているのではないでしょうか。よく言うではありませんか。『ワインは一日にして成らず!』とね。。。あるいは、『全ての道はワイン畑に通ず!』とね。。。
- (赤) ブルガリア: SLIVEN CABERNET SAUVIGNON RESERVE (1992)
- ブルガリア中部のスリベンは、赤ワインの宝庫です。『スリベン カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーブ』オーク樽でじっくり熟成され、芳醇な香りとほどよいコクの中重口のワインに仕上がりました。
SLIVEN(スリベン)ってどこかで聞いたような名前だなと思いましたら、ここにありました。シャルドネもよかったのですが、このカベルネ・ソーヴィニヨンもなかなか本格的な美味しそうなワインです。期待できますゥ。
今までに飲んだブルガリアの赤ワインはとてもコクがありマイルドな味でしたが、これはかなりドライな味です。ドライといってもフルボディの、しっかりした渋味というよりも塩辛いといった方がふさわしいようです。一日置いたらすこしはまろやかになるかもしれません。
これは時間をおけばいいというのではなく、とりあわせが大事なようです。これを辛いという方は恐らくおつまみが合わなかったのでしょう。今日はスパと一緒に頂いたのですが、それはそれは美味しく感じました。
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