新宿・信濃屋
久しぶりに歌舞伎町を歩いていましたら(昼間ですよ)、コマ劇場の近くに小さな酒屋さんを見つけました。歌舞伎町にお酒はつきものですが、酒屋さんを見つけたのは初めてです。よくよくみますとお店の看板には『信濃屋』と書いてあります。信濃屋さんは、世田谷代田に本店を置くスーパーマーケット兼ワインショップで、以前お邪魔したことがあります(ここをご覧下さい)。また、銀座にはお酒専門ですが支店もあるようです(ここをご覧下さい)。歌舞伎町のお店は、ミニスーパーに酒屋さんが併設されたような感じです。といっても、スーパーのお酒とは品揃えが全然違います。本格的な酒屋さんにちょっとした食料品がおいてあるといった方が当たっているでしょう。中でも、チーズのコーナーは規模の割にはなかなか充実しています。ロックフォールにゴルゴンゾーラ、それにスチルトンと世界の高級チーズが無造作に置かれています。普通より大きなカットですので結構お得と思います。レジの奥には小さいながらも高級ワインが充実したセラーがあります。一人しか入れない位のスペースですが、棚に並ぶワインは素晴らしい品ばかりです。ヴィンテージものでも結構安く売られています。30才の方でも、誕生年ワインが1万円位で手に入れられますので、記念に如何でしょうか?
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: CHATEAU DE MILLE COTES DU LUBERON (1995)
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Chateau de Mille Red Rhone Valley Wine
Built in 12th century, it was the summer RESIDENCE OF THE POPES when they were living in Avignon. After strict selection of the grapes from Syrah, Grenache, the wine is produced with traditional and natural methods. Matured in old oak barrels (foudres) for 18 months, it is a full-bodied wine, which can be compared to most of the Chateauneuf du Pape wines. Rated in R. PARKER Guide as an excellent producer wich (which ?) says "The best estate in PROVENCE is the CHATEAU DE MILLE... The wine is excellent".
このワインのお値段を3千円にしても何ら違和感を感じないと思います。ボトルにしても、ラベルの字体にしても、高級感溢れるデザインです。外観で味が決まる訳ではありませんが、直感的に本物の味を予感します。解説によりますと、中世の頃ローマ法王が一時期移り住んだアヴィニヨン(あぁ、超懐かしい!)近郊の法王の夏季滞在地で注意深く造られたワインのようです。リュベロン地方のワインは何回か飲みましたが、法王にも愛された味は今でも健在です。ちょっと田舎っぽい素朴さはありますが、そこがまた中世のロマンを感じさせるのです。このような素晴らしいワインが千円ちょっとで買えるのですから嬉しいですね。
このワインは外観が素晴らしくいいですね。彫り物のレリーフは格好いいし、ラベルもいかにも高級な感じです。栓を抜きますとコルクには熟成の後と芳醇な薫りが。。。グラスに注ぎますと、あくまでも濃いワインカラーに深紅色の泡が。。。ただ、味の方はちょっと並みの感じがします。赤ワインとしては、やや気になる酸味のせいでしょうか?これが本物のリュベロンの赤ワインだぁ!と主張される方もいらっしゃるでしょうけどね(確かにリュベロンの赤にはそういった傾向が感じられます)。
- (赤) フランス: CHATEAU SALITIS CABARDES (1995)
- Le Cabardes est une region de transition et d'harmonie a la croisee des suds, entre la douceur atlant que et la volence mediterraneenne, en vue de la Cite de Carcassonne, sur les douces pentes sud de la Montagne Noire. Le Chateau SALITIS s'etend sur 100 hectares. Les vignes sont plantees sur un sol de roches broyees qui exalte la concentration aromatique. 50% de cepages mediterraneens (Syrah et Grenache) et 50% de cepages atlantiques (Merlot et Cabernet-Sauvignon) donnent a ce vin son nez depices puissant et elegant, sa bouche de fruits rouges et reglissee, ses tanins harmonieux et riches. A consommer a 18℃ sur charcuteries, viandes grillees ou en sauce et fromages.
信濃屋さんには魅力のあるワインが多いのですが、これなんかも結構掘り出し物だと思います。お値段は千円もしませんが、見るからに高級ワインといった風格を感じます。良く分かりませんが、ラベルの右下隅にはさりげなく『1997年度農業省(?)主催何とかコンクール』でメダルを受賞したということが書かれています。このさりげなさが生産者の自信の表れなのでしょう。期待したいと思います。
これは凄く美味しかったです。人工的な味の添加がなく、この赤ワインの持っている本来の良さがストレートに出ています。派手さのない本物の味と思います。それにしても、信濃屋さんはワインのセレクションでは素晴らしいですね。これが千円もしないって?本当かしら?ちょと頬をつねって。。。イタイッ。。。
ところで、この赤ワインの美味しさを引き出したのは『ハインツのドライカレー』でした。冷やご飯が残った時など、現代の飽食に慣れてしまった方は見向きもしませんが、お料理によっては炊き立てのご飯以上に美味しく頂けるのです。ハインツの『ライスdeクッキング』シリーズは、量こそ多くはありませんが、具材はしっかりしたものです。かなりの量のご飯と炒めても十分に間に合います。ドライカレーのスパイシーさが赤ワインに合う合う。。。
- (赤) フランス: CHATEAU LATOURE SAINT-CHINIAN (1996)
- オリジナルワインとの表示はありますが、特に解説はありません。
狭いながらも、ロマネ・コンティなどの超高級ワインがひしめくワインセラーの入り口に、『円高還元セール』として千円もしない値札のついたワインが何本か置かれていました。その中に、有名な『シャトー・ラトゥール』があるではありませんかぁ!ハテ、何時の間に1ドルが2円になったのでしょうか?そんな筈はないっ。。。と、しげしげとラベルを見ますと『シャトー・ラトゥーレ』と書いてあります。おまけに、産地は『SAINT−CHINIAN』とあります。あまり聞いたことのない名前ですねぇ。。。でも、信濃屋さんのオリジナルワインとのことですので、きっと素晴らしい味だと思います。楽しみですぅ。
私はシャトー・ラ・ツゥールを飲んだことはありません。従って本物のラ・ツゥールがどのような味か知る由もないのですが、この赤ワインは恐らく本物の半分位までは到達しているのではないかと思います。やや若いながらも、それ位素晴らしい深みをもっているのです。これが千円以下で買えるのですから、円高還元セール様々ですね!
ところで、美味しい本格的な赤ワインにはやはりブルーチーズですね。今回は珍しいドイツのブルーチーズとパンを合わせました。このブルーチーズには隙間なく青カビが育っていて、実に素晴らしい出来でした。それにパンがまた合います。勿論赤ワインも。。。
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