雪が谷大塚・エスポア みやたや
長らく不調を極めたPCも回復し、Hardの増強とWindows2000へのアップグレードも相まって最近は快調そのものです。宣伝する訳ではありませんが、このWindows2000はWindowsNTの堅牢さとWindows98の使いやすさを両方兼ね備えています。そういう訳で、週末にPCと悪戦苦闘することもなくなり、またまたワイン・ハンティングの時間が生まれました。今回は梅雨に入ってあんまり遠出もしたくなかったもので、知り合いから教えて頂いた東急池上線の雪が谷大塚駅前にある酒屋さんを訪れることにしました。何でもその酒屋さんのご主人は知り合いの子供の頃からのお友達なのだそうです。雪が谷大塚は以前行ったことのある御嶽山のひとつ手前の駅です。しとしと降る雨に足元を気にしながらお出かけします。
池上線は何となく東京南部の下町を走るローカルな路線のように思われるかもしれませんが、確かにその通りです。車両は短い3両編成で、しかも車掌さんのいないワンマンカーです。土曜日の昼過ぎでも車内はゆったりとしています。雨に濡れて一段と緑の濃くなった車窓を眺めるとはなしに眺めていますと、直ぐに雪が谷大塚の駅に到着です。池上線の他のボロっちい駅舎に比べますと、この駅の建物は結構新しく立派でしかも2階建てになっています。駅の片方は中原街道に面し、もう一方には小さな商店街が連なっています。『エスポア みやたや』さんは、駅の階段を降りたほんの2−3軒先にあるお店です。傘をさす間もない位の近さです。
まあ、町の酒屋さんだから大した品揃えではないだろう。。。とあまり期待していなかったのですが、お店の外も中も驚く程の種類のワインが並んでいます。それも雑然と置くのではなく、丁寧な解説文が添えられています。お馴染みのワインもありますが、専門店らしい選び抜かれた拘りのワインも沢山あります。おまけに随分とお手頃なのです。つい、あれもこれもそれも。。。と次から次へとレジのカウンターに並べたら、お店のご主人もあきれ顔でした。『いやー、ご主人のお友達に紹介して頂いたのですよぉ。。。』とはとても切り出せず、そのまま退散。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: CHATEAU HAUT GELINEAU COTES DE BOURG (1996)
- 特に解説はありません。
お店の外にも中にも籠に入れられたお値打ちのワインが沢山あります。『お値打ち』というのは『定価幾らのところをズバリこれだけに値下げ!』といった意味です。人間の心理として『2千円のところ千円!』と書かれれば当然食指が動きます。私の心は大きく揺り動かされ、値下げ幅の大きなワインは一も二もなく買い物篭へ。。。それでも、このワインは品がいいですね。ボルドーの産のようですが、お勧めワインのマークも付いていますのでなかなか良さそうです。さあて、2千円の価値はあるかしらん?
かなりの辛口です。色は濃い方ですが、渋みとかコクはそんなに感じません。このワインの価値はその上品さにあると言ってもいいでしょう。味が上品というより、グラスに注いだ時の何とも言えない深いワインカラーが印象的なのです。色が濃い割には泡が立たないというのもその思いを一層強くします。でも辛い。。。
- (赤) チリ: LUIS FELIPE EDWARDS CABERNET SAUVIGNON RESERVA (1996)
- 『ルイス・フェリペ・エドワルズ カベルネソーヴィニヨン レゼルヴァ』という名前のようです。次の解説があります。
A wine made of ("made from"?) grapes picked from Cabernet Sauvignon vines which are more than half a century old. It is ruby-hued with a brick red tint, and has a well developed elegant aroma and exceedingly fine bouquet. Feast your palate on this full, round, harmonious wine resulting from the perfect seasoning of the ageing process of Cabernet Sauvignon grapes in French oak barrels. Best served at 16-17℃. An excellent accompaniment to the finest gourmet food. To preserve its purity and quality this wine has not been filtered. Any sediment that may appear during storage is due to a natural settling.
久しぶりのチリのワインです。全く気がつかなかったのですが、以前レゼルヴァの付かない同じ銘柄のワインを飲んでいたんですね(ここをご覧下さい)。あの時はお勧めの割にはもうチョット。。。と感じたのですが、今回はレゼルヴァ付きですから期待が持てます。さあ、結果や如何に?
これは強烈な赤ワインでした。コルク栓が殆ど黒に近い紅色をしていて、ボトルの口の周辺にも固形化した沈殿物が付着しています。そんなに古いワインでもないので、きっと生命力に溢れているのでしょう。ただ、濃い色の割にはそんなにコクは感じません。強いて言えば、ちょっと辛目な味かな?とも思えます。こういう赤ワインは一晩冷蔵庫で寝かせるに限ります。きっと明日の夜には超まろやかなコクに変身していることでしょう。と思うと、惜しくてあんまり飲めません。1/4程飲んだところで早々と冷蔵庫に戻してしまいました。明日が楽しみ楽しみっ。。。
一晩置いても味はそんなに変わりませんでした。やはり、ちょっと辛目なままの状態なのです。もう2−3日置かないとダメかな。。。とは思いつつ、昨夜のようにはブレーキが効きませんでした。即ち、残り全部を飲み干してしまったのですぅ。あのまま暫く置いていたらどうなったのでしょうか?それは神のみぞ知る。。。
- (赤) カリフォルニア: DELICATO VINEYARDS CABERNET SAUVIGNON (1998)
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カリフォルニア銘醸ワインシリーズ
デリカート・ファミリーは、1924年以来3世代を経てワイン造りに情熱を傾けてきました。そして近年数々の賞を授与されるに至り、長年の夢を実現させました。今や米国で最もポピュラーなプレミアムワインの一銘柄として愛飲されています。『デリカート ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニヨン』は、滑らかでリッチなベリー系の香りと、上品な樽香を感じさせ、コクがあり、後味の余韻も心地よいワインです。フルボディで16℃位が飲み頃です。
デリカート・ワイナリーという名前はあまり聞いたことがないですね。カリフォルニアワインにはいろんなタイプがありますが、一般的には軽くてフルーティな味というイメージが定着しているようです。ですが、高級なワインになりますと重厚で素晴らしいコクが楽しめます。このワインはとても安いのですが、何となく高級なタイプに近いような気がします。ちょうど、宝くじを買って(私は買いませんが)抽選まで『ワッ、当たったらどうしよう!』とワクワク待つのと同じように、何でもいいように解釈するのは人生を楽しむコツですね。
宝くじが当たりの場合でしたら狂喜乱舞するのでしょうが、美味しいワインに当たった場合は至福の満足感が残ります。この赤ワインは、カリフォルニア産にしてはかなり重たく濃い方でしょう。こういう赤ワインには、パンとブルーチーズが最上の友となります。パンは焼き立ての自家製パンでなくても近所のコンピニに売っているような安いちょっとパサついたフランスパン、チーズはロックフォールでなくてもデンマークのダナブルー程度で十分です。パサついたパンはそのままではなかなか飲み込めず、ブルーチーズは塩辛くて刺激が強過ぎます。そこに濃い赤ワインを含みますと、パンとブルーチーズとワインが一体となって何ともいえない素晴らしい味になるのです。この味を覚えますと、もう赤ワインの虜になってしまいます。。。
- (赤) フランス: CHARLES DE SOULIGNAC MERLOT-CABERNET SAUVIGNON (1997)
- A country wine full, woody with a rich fruit flavours. It smells of blackberries and is yet beautifully balanced with soft tannins. Excellent with roast lamb, and a good all-round barbecue wine.
最近、カベルネソーヴィニヨンとメルローという組み合わせのワインをよく見かけます。どちらも単体で十分楽しめる素晴らしい味をしているのですが、この両者をうまく(うまくですよ!)ブレンドすると更に魅力的な味になります。人間の味覚というのは、単一の味よりも複雑で微妙な組み合わせに魅力を感じるようです。ブレンドの技術もワイン造りには大切な要素のようです。
これは千円もしない非常に安いワインでしたが、なかなかに美味しかったですね。解説にある通りのリッチで、それでいて重過ぎずまた軽過ぎず、かつフルーティで柔らかい味です。確かに肉料理に合うのでしょうけど、チーズにも良く合います。カントリーワインらしい素朴で大らかな味を是非お試し下さい。
- (白) 南アフリカ: STELLENBOSCH FARMERS' WINERY CAPE NOUVEAU 2000 (2000)
- 高品質のワインが生まれることで知られる南アフリカから、2000年に収穫された葡萄で造られたフレッシュなワインをお届けします。『ステレンボッシュ・ファーマーズ・ワイナリー ケープ・ヌーヴォー 2000』は、トロピカル・フルーツを思わせる豊かな果実香が一杯です。ほのかに甘い優しい口当たり、2000年の実りをお楽しみ下さい。10℃位が飲み頃です。
南半球の2000年記念ヌーヴォーも大分出揃いました。チリ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン。。。何か足りないですね?そう、南アフリカです。この南アフリカ産のワインはとても安かったのですが、紛れもなく20世紀最後のヌーヴォーです。本当はお店の奥に置いてあったブラジルのヌーヴォーも買いたかったのですが、諸般の事情により(単に買い過ぎたためですが)諦めました。そのうちに2000年ヌーヴォー特集でもやりますかね。。。
ほのかな甘口の、なんとなくホッとする感じの白ワインです。南アフリカの白ワインには辛口タイプが多いようですが、このほのかな甘さはとても日本的です。遠い記憶を辿りますと、例の1.8リットル紙箱入りの庶民のワインの味によく似ています。してみますと、あの紙箱ワインの中味はヌーボーなのでしょうか?あのほのかな甘さは、瑞々しいフルーティさの現れなのでしょうか?
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