恵比寿・恵比寿屋





店内のワインの3分の2は、店長の美加さんが試飲済みです。創業1926年の歴史と、従業員の平均年齢が20代の若さで、『明るく・元気に・親切で・礼儀正しく』、お客様に楽しんで頂けるよう頑張っています。[(c) Mercian Corporation]


メルシャンワインご推薦酒屋さんシリーズ第三弾です。

週末から梅雨の合間というか、ひょっとして梅雨明けか!と思うような夏日に恵まれましたね。真夏を思わせる太陽はギラギラと照り輝き、暑さに苦手な方には大変でしょうけど、やはり生き物にとっては生命溢れる最高の季節です。家でクーラーなんかかけて寝転がっている訳にはいきません。さあ、出掛けましょう!何処へ?強烈に暑いので近場にしましょう。。。

という訳で恵比寿にやってきました。日比谷線からJRに乗り換える恵比寿駅前の西口広場は毎度お馴染みなのですが、どういう訳か駅の東口に出たことは一度もありません。案内図によりますと、恵比寿屋さんのお店は東口を出てバス通りを7−8分歩いた郵便局の近くにあるようです。この辺りは街の雰囲気が何となく古ぼけている反面、とてもお洒落な建物が多いですね。お洒落というのは、単に新しく豪華な建物というだけでなく、朽ち果てかけた倉庫のような建物がオールデイズ風のレストランとして使われていたりして、要するに大人の街の感じがするのです。直ぐ近くの代官山とは街の雰囲気が随分違います。

郵便局のある交差点まで来たのですが、恵比寿屋さんは何処にあるのかよく分かりません。ガーデン・プレイスに向かう坂道を登っていきますと、土曜日のお昼過ぎだからでしょうか、道路傍の瀟洒なレストランはお客さんで一杯です。優雅ですね。地上げであちこち空き地が目立つ裏通りを探しましたが恵比寿屋さんは見つかりません。よくよく案内図を見ますと、どうも通りを間違えたようです。また引き返して郵便局の交差点まで戻りますと、今度は直ぐにそれらしい酒屋さんが見つかります。そんなに目立つ場所にお店があるという訳ではありませんが、裏通りにポツンと酒屋さんがあるので逆に目を引きます。

表から見ますと、恵比寿屋さんは小さなコンビニのようにも見えます。迷うことなく店内に入りますと、ここは外の灼熱地獄とは別世界のように冷房の効いた天国です。それにしても小さなお店ですね。お店が小さい上に、店内の半分以上は食品とかワイン以外のお酒で占められています。これなら私にでも店内の3分の2のワインは飲めそうです。お店の空調もよく効いていますが、冷蔵ケースの中は氷温のようです。ビールは勿論のこと、白ワインもキンキンに冷えています。これを飲んだらイッキに汗も引くのになぁ。。。と思いつつ、ワインの品定めに入ります。そんなに数がない上に、あんまり珍しいのもないですね。。。と思いつつ丹念に見ていきましたら、何だか見覚えのある絵のラベルが見つかりました。おんや?とワインを手に取ってみますと、何と懐かしい『ポン・デュ・ガール』の水道橋の絵が描かれています!これは買うしかないと早速ゲットします。もう一本のワインと一緒にレジに行きましたら、店長さんらしき若い女性がお勘定をして下さいました。よっぽど、『本当にお店の3分の2のワインを飲み干されたのですかぁ?』とお聞きしようと思いましたが、その前に『フォイルカッターをお付けしておきますね』と先手をとられてしまいました。フォイル・カッター?説明によりますと、フォイルとはワインの口を覆っているキャップのことらしいです。これをボトルの口に当てがってギュッと回すとキャップがきれいに取れるのだとか。。。ソムリエナイフがうまく使えない方にとっては重宝な道具ですね。

お店を出ますと再び猛烈な暑さです。涼みがてら今度はガーデン・プレイスを通って帰ることにします。ちょっと歩きますともう汗が噴出してきます。こんな時には冷え冷えのビールをキュッと飲みたいですね。ガーデンプレイスならビヤホールもあります。もう頭の中はビールの泡で満たされています。ビール!ビール!ビール!と呪文を唱えながらガーデンプレイスに入りますと、正面にサッポロビールの建物が見えます。私は初めて見ましたが、なかなかに綺麗な建物です。人口の池と広い芝生が太陽に映えてとてもビューティフルです。でもこの際景色よりビールへの願望が強いですね。建物の脇を通り過ぎようとしたら、何やら2人連れのおばさまが建物脇の狭い通路を歩いています。おんや何処に行かれるのでしょう?と思った時に、ふと閃きました。そうだ、サッポロビールの建物があるのならビールの博物館か何かがあるかも!早速、おばさんたちの後について建物の裏手に回ります。あった!ありました!『恵比寿 麦酒記念館』の看板が出ています。ビールは後回しにして中に入ってみましょう。



地図の左下にサッポロビールのオフィス兼麦酒記念館があります。


サッポロビールの建物も新しいのですが、この麦酒記念館もピカピカに新しく綺麗です。入り口脇にはビール関連のグッズ売り場と受付があります。入場無料とのことで、早速階段を降りてホール(銅釜広場というのだそうです)に進みます。ホールには何列かの長椅子が並べてあり、見学に来られた方が座っています。その前にはグランドピアノが置いてあって素晴らしい音色を奏でています。誰が弾いているのでしょう?見ますとお坊さんも真っ青といった感じに頭を丸めた若者が、これまた場違いのようなズック靴を履いてピアノを弾いています。爆風スランプのサンプラザ中野さんに似ていますね。ひょっとして本人?それはないでしょうけど、譜面も何も置かないでジャズ風にピアノを弾いています。なかなかにうまいですね。演奏もうまいのでしょうが、それにしてもこのピアノ。。。何ともクリスタルな素晴らしい音色ですね。何でも1920年にハンブルグで作られ、1934年にサッポロビールの前身である大日本麦酒の銀座本社に据え付けられたのだそうです。その後、戦争を経て長い空白の後にこの恵比寿麦酒記念館に置かれたのだとか。サッポロビールでは、このピアノを飾り物にしないで希望者に弾いてもらっているそうですので、腕に自信のある方は是非トライしてみられたら如何でしょうか?

館内には旧サッポロビール恵比寿工場で使われていた珍しい設備や昔懐かしいラベルが展示され、またビール造りの工程なども分かりやすく説明されています。最後はお楽しみのテイスティング・ラウンジです。結構広いスペースですが、どのテーブルも見学者で一杯です。入り口のケースに並べられているメニューを見て、チケット販売機で希望のビール券を買う訳です。ビール工場などでは無料試飲もあるようですが、ここでは有料です。ま、その方が品位が保たれていいでしょうけど。人気のあるビールは、『特別限定醸造生ビール飲み比べセット』というもので、4種類のビールが小グラスに入っています。

エール
エールはイギリスを代表するビールです。麦芽100%でフルーティな香味と、やや濃色が特徴の上面発酵ビールです。(マイルドタイプ)

ヴァイツェン
小麦麦芽をふんだんに使用した、麦芽100%の上面発酵ビールです。すっきりとした口当たりと淡い黄金色が特徴です。

ケルシュ
ドイツのケルン地方で古くから造られている上面発酵のビールです。黄金色の麦芽100%のビールで、ソフトな口当たりで飲みやすいです。

エーデルピルス
ファインアロマホップを贅沢に使った上品な苦味と香りを特徴とする麦芽100%の本格的ピルスナービールです。


私は更に加えて、200円の中グラスに入ったローエンブロービールも頼んだものだからもう大変!テーブルの上にズラリと並べて飲み始めましたが、いくら喉が渇いているからといってさすがに辛い。。。おつまみとしてビールの酵母が入った小さなクラッカーを付けてくれるのですが、お腹の中でたちまちビールに溶けてしまうのか、ちっともおつまみにならないですね。帰るときはすっかりビール腹になって超カッコ悪い。。。(ここから先は、ここをご覧下さい)



私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: VIN DE PAYS DES COTEAUX DU PONT DU GARD (1998)

Le vignoble, situe autour du celebre aqueduc Romain, produit ce vin fruite et agreable. D'une belle couleur, gouleyant, il accompagne tres bien les charcuteries et viandes blanches ainsi que les grillades. A boire a une temperature de 18℃ environ.

フランス名醸ワインとあります。それはどうでもいいです。とにかく、ポン・デュ・ガールの名前が付いているだけで十分です。。。

ポン・デュ・ガールは、アヴィニヨンの20km程先(見方によっては手前ともいえます)に位置し、周辺にはところどころに葡萄畑が広がるのどかなところです。そんな田舎の味かなと思っていましたら、この赤ワインはなかなかに洗練されています。プロヴァンス地方のワインにしてはかなり濃い色で、結構コクもあります。単なるメモラブルな感傷だけでなく、本格的な赤ワインの美味しさが楽しめます。是非トライして頂きたいですね。





(赤) フランス: RICHEMONT CABERNET SAUVIGNON RESERVE (1998)

『リッシュモン カベルネ・ソーヴィニヨン』は、新技術を用い、世界各地で優れたワインを造る醸造家ヒュー・ライマンによる南仏産の中重口の赤ワインです。柔らかな口当たりの中にもしっかりとしたコクが感じられます。すみれ、赤い果実、バニラのような香りを持ち、ジャムのような豊かな果実味が広がります。円熟したタンニンも印象的です。

この赤ワインはおまけと思って買いました。一見してカリフォルニアワインかなと思ったのですが、よくよくラベルをチェックしますとフランスワインとあります。しかも南フランス産です。表記も英語風だし、どんな味なんでしょうね?

これは素晴らしかったです!最近ランキングをつけていないのですが、これなんかはベスト5に入る位の美味しさです。チリのワインに負けない位のコクがあり、しかも非常に洗練されています。恵比寿屋さんでは2本しか買わなかったのですが、どちらも素晴らしいワインでした。店長さんの実力でしょうか、これはなかなかのお店ですね。楽天市場でチェックしてみられては如何でしょうか?




こういう菱形のラベルは、カリフォルニアワインでよく見かけますが、フランスワインでは珍しいですね。





『HR』とは、ヒュー・ライマンさんのイニシャルでしょうか?



ヒュー・ライマンさんのサインでしょうか?










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