2.BUDOYAさんお取り寄せワインのご紹介:その3
BUDOYAさんからワインが届きました。3ケ月前に、今となっては懐かしいトルデシージャスのパラドールでお会いした折に注文したものです。今回も私の我儘なお願いに応えて、12種類もの特徴あるワインの1本1本に対して丁寧な解説を付けて下さいました。本当に手間のかかる迷惑なお願いとは思いましたが、こうやって日本語の解説を見ますと、それぞれのワインの性格がよく分かり、飲むのが一段と楽しくなってきます。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルおよびBUDOYAさんの解説から転記しました)。
- (赤) スペイン: BODEGAS Y VINEDOS ALION RESERVA (1996)
- 今、スペインワインは世界中の注目を集めています。このワインは、その中でも高級赤ワインの産地として注目をあびているリベラ・デル・ドゥエロ産です。100年以上の歴史を持つベガ・シシリア社が、ボルドーのシャトーのセカンドワインと対抗できるような手軽な価格のワインを目指し、自社とは異なったタイプのワインを造り出す目的で『BODEGAS Y VINEDOS ALION (アリオン社)』を設立し、1986年に着工、1991年に初収穫、1995年に販売が開始されました。ベガ・シシリア社で生産されるワインは、テンプラニーリョ種を主体にしてメルロー種やカベルネ種をブレンドした造りをしています。これに対し、アリオン社のワインはテンプラニーリョ種100%、フレンチオークでの熟成と言ったスタイルをとっております。今飲まれても十分美味しいのですが、力強い造りは10年以上保存出来るようになっております。日本を始めとして世界中の注目を集めており、現地でも予約をしていないとなかなか手にすることができません。数年前に比べると価格が倍以上になってしまい、決して手軽なワインでなくなったことだけが残念です。
アリオン社の存在は初めて知りました。そう云われますと、このワインのラベルは何となくベガ・シシリア社のものと似ています。確かにベガ・シシリア社のワインはフランスの超一流ワインと肩を並べる位に有名なのですが、お値段もそれ相応のものです。バロセロナで買い込んだウニコのワインとこのアリオン社のワイン、さてどっちを先に飲むべきでしょうか?ふーーーむ、これは難問ですねぇ。。。
危うく両方一緒に飲むところでしたが、数奇な運命をたどったウニコちゃんは命永らえ、代わりにアリオンちゃんが犠牲となりました。週末にスペイン大好きご夫妻が主催されたワイン会でお披露目しようと、開けるつもりはなかったのですがウニコちゃんとこのアリオンちゃんを持参したのが事の始まり。。。お招きに預かった皆さんが秘蔵の高級ワインと手の込んだお料理を持ち込まれたために、大したおつまみを用意出来なかった私はどちらかのワインを提供しなければならなくなった次第。。。お殿様を助けるために家老を犠牲にした心持ちですが、背に腹は代えられません。心で泣きながらも笑顔で栓を開けます。『おおっ。。。』という声が上がります。抜かれたコルク栓は黒光りして、熟成の程を示しています。先ずは。。。と試飲してみますと、ちょっと角が立っているようです。皆さん濃いとおっしゃいますが、もうちょっと空気に触れさせておいた方が良さそうです。少しずつ注ぎ分けて残りは暫く置いておくことにします。『なかなか美味しいですねぇ。。。』と飲んだ方からおっしゃられますと、私としても持ち込んだ甲斐があったというものです。トホホ。。。暫くしてまた飲んでみますと、味は一層まろやかになり豊かなコクが生まれています。飲む前に栓を抜いておき、充分に空気に触れさせておけば最初からこの美味しさが味わえたろうにとちょっと残念です。高級なワインは出し惜しみするものではありませんねぇ。。。
- (赤) スペイン: VAL SOTILLO RESERVA (1995)
- Permanecen dos anos como minimo en barrica de roble y un ano como minimo en botella. Rojo cereza intenso, complejo y potente, elegante, muy sabroso y amplio. Muy persistente. Vino de larga vida. Temperatura de servicio: 17℃/18℃.
This wine is aged for a minimum of two years in oak casks and at least an additional year in the bottle. Intense cherry red, complex and powerful, very tasty and wide. Very persistent. A wine with a long life ahead. Serving Temperature: 17℃/18℃.
『VAL SOTILLO RESERVA』は、『BODEGAS ISMAEL ARROYO』というワイナリーで造られている長期熟成タイプのワインです。ワイナリーは、『SOTILLO DE LA RIBERA(ソティージョ・デ・ラ・リベラ)』という、ブルゴス県の人口約700人の小さな村にあります。1995年は葡萄の出来が非常に良かったのですが、中でもこのワインは力強さを残したまま、エレガントに熟成が進んでいて、わたしが一番気に入っているワインのひとつです。このアロヨ家は、ずっと昔から葡萄畑を所有しているのですが、ワインの元詰を始めたのは、1979年からです。娘さんが醸造技術を学び、息子さん達が営業を担当している家族経営のワイナリーです。
このワイナリーのパンフレットがワインと一緒に同封されていましたのでご紹介します。
[スペイン語]:
Bodegas Ismael Arroyo esta ubicada en Sotillo de la Ribera, localidad situada en un pintoresco valle dentro de la Denominacion de Origen Ribera del Duero. Sus vinedos se extienden por suaves colinas orientadas al sol, en terrenos que favorecen una adecuada maduracion de la uva.
La tradicion de elaborar vino se ha transmitido de generacion en generacion en la familia Arroyo desde hace 400 anos. Aprovechando esta excepcional herenccia y la excelente ubicacion de sus vinedos, Ismael Arroyo y sus hijos fundaron en 1979 la actual empresa. Ademas han conservado y restaurado su bodega subterranea del siglo XVI para asegurar la crianza de los vinos en las mejores condiciones.
Esta empresa familiar mantiene la tradicion y modernidad. Sus elegantes y bien estructurados vinos han sido reconocidos por los criticos especializados de todo el mundo.
La crianza de los vinos se realiza en esta historica bodega, formada por galerias subterraneas excavadas en roca. Una temperature constante entre 11 y 12 grados, junto con la ausencia de vibraciones, ruidos y luz, permite una crianza lenta y artesana en barrica de roble.
[英語]:
Bodegas Ismael Arroyo is located in Sotillo de la Ribera, a small town in a picturesque valley of the Denominacion de Origen Ribera del Duero. Its vineyards lie on sunny slopes, ideal for maturing grapes.
Tradition in wine making has been transmitted from one generation to the next in the Arroyo family for more than 400 years. Ismael Arroyo and his sons took advantage of this heritage and excellent location of the vineyards, to found this firm in 1979. They have restored their 16th century underground wine cellar to age their wines under the best possible conditions.
This family company combines tradition with modernity to produce elegant, well-structured wines which been praised by wine specialists around the world.
Wines are aged in this ancient cellar, a system of underground galleries hewn out of live rock. A constant temperature of 11 to 12 degrees centigrade, together with the absence of vibration, noise and light, allow for slow, ageing in oak casks.
パンフレットには、このワイナリーの4種のワインの解説が入っていました。ランクの違いが分かって面白いですね。ちなみにこのワインは2番目のものです。4番目のワインはこのページの下から2番目でご紹介しています。
1) Val Sotillo GRAN RESERVA: 葡萄(100% Uva Tinta del pais)、樽詰(24 meses)、瓶詰(36 meses)
2) Val Sotillo RESERVA: 葡萄(100% Uva Tinta del pais)、樽詰(24 meses)、瓶詰(12 meses)
3) Val Sotillo CRIANZA: 葡萄(100% Uva Tinta del pais)、樽詰(12 meses)、瓶詰(6 meses)
4) Mesoneros de Castilla: 葡萄(100% Uva Tinta del pais)
- (赤) スペイン: PAGO DE CARRAOVEJAS RESERVA (1996)
- Con las mejores uvas del Pago de Carraovejas se ha elaborado este vino, de abundantes sensaciones y gran estrucura en boca. Procedente de uvas sobremaduras, fermentado lentamente y criando en barricas de roble americano y frances. Se recomienda airear el vino o abrir la botella una hora antes de consumirlo. Servir a 18℃ y si es posible decantarlo o desechar el final de la botella.
TOMAS POSTIGO ENOLOGO
ここ数年、非常に人気のあるワイナリーです。一般的に、リベラのワインは11月から1月の間にその年のワインが出来るのですが、ここのワインは3月の時点でワイナリーはおろか、小売店からもすっかり姿を消してしまいました。力強くて、濃い、テンプラニージョ種の特徴が良い意味でよく出ている、典型的なリベラのワインだと思います。
今回、BUDOYAさんから送って頂いたワインのうち、3本にはラップが巻かれていました。これはその中の1本ですが、わざわざラップで包まれるだけの風格はあります。楽しみです。
このワインは、今年の夏休みにスペイン旅行に行った折りにトルデシージャスのレストランで飲んだものと同じ銘柄です(ここをご覧下さい)。あの時はBUDOYAさんご夫妻と一緒に頂いたのですが、CRIANZAであったにもかかわらず素晴らしい味と香りでした。これは同じ年の産ですが、ひとつ上のランクであるRESERVAです。非常に濃いのですが、そんなに単純な味ではありません。渋みがかなり強いところをみますと、もっと熟成を待った方が良かったのかもしれません。あまりにも勿体ないので3日位かけてチビリチビリと飲んだのですが、日が経ってもそんなに味は変わりませんでした。ちょっとくらい空気に触れさせてもそう簡単に味が変わらないところが、また本物のリベラのワインたる所以なのでしょう。
- (赤) スペイン: LAMBUENA RESERVA (1995)
- ブルゴス県にある『BODEGAS LAMBUENA』のワインです。BUDOYAのページでも紹介しているとおり、家族経営の小さなワイナリーです。庭にはガチョウが我がもの顔で歩いていて、縄張りを荒らされると思うのか、仕入れにいくと必ず追いかけてきます。ワイナリーの人もつつかれたことがあるそうです。ある日、2羽いたガチョウが1羽しかいなくなってしまったので、『もしや、食べたのか?』と思ったら、車に轢かれてしまったのだそうです。1995年のクリアンサも非常に美味しかったので、レセルバが出るのを楽しみにしていたのですが、期待を裏切らない美味しさだと思いました。
BUDOYAさんの解説は、日常のなにげない出来事を優しく描写していて素晴らしいですね。スペインにはこのような家族経営の小さなワイナリーが多いようですが、機械化された醸造所に比べますと葡萄畑の手入れとか摘み取りなどは大変な重労働なのでしょう。でも、小さなワイナリーには大規模な企業経営とはまた違ったいい面があります。1本1本が手作りの美味しさを持っているのです。このワインなんかも、素朴で力強い味をしているのではないかと期待しています。
このワインの一番の特徴は、その渋みにあります。いわゆるタンニンの味ですね。渋みといっても色々ありますが、渋柿の渋みのように食べて直ぐに顔をしかめるような単純なものではありません。最初の日にボトル半分を飲んだ時には、ほんの少しですが酸味を感じました。翌日残りを飲んだ時には酸味はすっかり消えていて、非常に奥行きのある渋みだけが感じられました。このワインのもうひとつの特徴はその香りにあります。単純に芳醇とか醸造の香りとかいうのではなくて、そんなに強くはないのですがとても奥深い高貴な香りをしているのです。渋みと香り。。。これがこの赤ワインの命です。
- (赤) スペイン: MONTEBACO CRIANZA (1997)
- ベガ・シシリア社の醸造責任者を30年以上勤めていたマリアノ・ガルシア氏本人のワイナリーである『BODEGAS MAURO』が技術協力しているようです。前述した典型的なリベラの味とはかなり違っており、どちらかというとベリー系の味がします。とはいえ、それが厭味でもなく新鮮でした。1996年までと1997年ものではかなり味の違いがあります。やはりMAURO社の技術協力のゆえでしょうか。
このワインは1997年ものですから、マリアノ・ガルシア氏の卓越した技術が活かされているのでしょう。こうやってみますと、リベラ・デル・デュエロ産のワインにとって、ベガ・シシリア社の存在が如何に大きいかが想像できます。
これも結構難しい味ですね。濃さはそんなでもないのですが、醸造の良い香りをしています。今回送って頂いた12本の赤ワインはランクの高いものを選んで頂いたせいか、飲んで直ぐ味が分かるような世俗的なものは少ないようです。赤ワインはある程度お値段が高くなると複雑で難しい味になるように思います。それを味わうのもワインの奥深い楽しみのひとつですけどね。
コルク栓に人物像とは珍しいですね。
- (赤) スペイン: MARQUES DE VELILLA CRIANZA (1997)
- Vino nacido en el corazon de la Ribera del Duero. Elaborado exclusivamente con uva Tinta del pais, seleccionada de la finca Monte Villalobon, de 800 hectareas que Grandes Bodegas posee en la zona de mas tradicion de la Ribera. A la crianza de 12 meses en barricas bordelesas nuevas, de roble americano Ohio y frances Allier, se une el afinamiento de otro ano en botella. Como resultado, se obtlene un vino de caracteres sensoriales excelentes: aromatico, carnoso, bien estructurado y redondo. Su temperatura optima de consumo es de 18℃ a 20℃.
去年、別の場所で新築した巨大で整った設備のワイナリーです。日本向けの大きなインポータと、去年の始めに輸出契約したのでリベラがこのワインのおかげで日本に根付いてくれるといいなと願っています。
MARQUESナントカという名前のワインは日本でもよく見かけますが、どういう意味なのでしょうね?でも、本当のところはリベラ・デル・デュエロ産のワインはグレードを大事にして、あんまり大量に出回って欲しくないな。。。という気持ちもあるのですけどね。
これも難しい味でした。コルク栓が変色するほど濃いワインなのですが、味の方はそんなに濃厚さがないのです。かといって、あっさりした味でもありません。こういう時の表現は難しいのですが、いつもの言葉で言えば『複雑な味』なのです。味は複雑ですが、香りはいいですね。ワインは単に味を愛でるだけでは勿体ないです。香りを楽しまないと、ワインの価値を半分捨てるようなものです。お酒がダメな方は香りだけでも楽しまれたら如何でしょうか?勿論、いいワインでなければこの香しさは期待できませんので念のため。。。
上から葡萄の房のように垂れ下がっているのはボトルの中のワインが染み出たためです。これが意外と面白いアクセントになっているから不思議です。
右端の絵はデュエロ川に架かる眼鏡橋でしょうか?
- (赤) スペイン: PROTOS CRIANZA (1996)
- Con el linaje de la bodega madre, nace el Protos Crianza, llamado a estar como es tradicion, entre los elegidos. Color Rojo Picota intenso, Bouquet potente y amplio con el gusto personal y caracteristico de Protos; deleita a todas aquellas personas con sentimiento, pues eso es en realidad el vino, "Sentimientos".
ペニャフィエルという村のお城は小高い丘にあり船型をしているのですが、去年からワイン博物館としてオープンしました。このワイナリーはその丘の麓にあります。地元でも広く知られたワインです。日本にもかなりの量が輸出されています。いつも安定した品質を保っているところには好感が持てます。早飲みタイプに比べると、クリアンサは格段にエレガントさと味の深みがあります。
こういうラベルは好きですね。ピンと張ったカイゼル髭のように、如何にもスペイン的に見えます。非常にシンプルなデザインですけど、こういった感じのワインに思わぬ掘り出し物があるのです。ここ掘れウーノ・ウーノ。。。
ランクが上がっていくにつれて、ワインがどんどん濃くなっていきますね!嬉しい限りです。ですが、前回と比べますと大人の味が多いような気がします。大人の味といいますのは、一口飲んで直ぐ美味しいと思えるような味ではなく、飲みながらいろいろと考え込む味なのです。『この味ってどう表現するのだろう?』とか、『アレとコレが混じりあったような味かなぁ?』とかいう感じです。あんまり考え込むと折角の楽しいワインタイムが思索の時間になってしまいます。ほどほどにしないといけませんね。。。
- (赤) スペイン: GUELBENZU EVO (1997)
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ナバーラ県のワインです。以前、スペインワインというとリオハくらいしか知られていませんでしたが、ここ数年はプリオラートやリベラも有名になってきました。12番目にご紹介しますトロやこのナバーラのワインも、知る人ぞ知るワインの名産地です。このワインは大きめのグラスにゆっくり垂れ流すように注いで、なるべく空気にふれさせるようにし、時間をかけて楽しまれることをお勧めします。デキャンタも効果的です。時間が経つほどに味の変化を楽しめるワインです。
通常、ワインについての情報はラベルから読み取るしかありません。でも、解説文がなかったり、文章が読めなかったりしますと、ワインを飲む楽しみが半減します。この会社のHPには、ラベルでは到底表現できないような詳細な解説文が掲載されています。おまけにスペインのワインには珍しく英語での説明もあります。有難いことです。
いやあ、段々とワインのグレードが上がってきて、スペインワインらしい濃厚な味が楽しめるようになってきました。このワインなんかは、栓を抜いた途端に醸造の香りが鼻をくすぐります。ここで『醸造の香り』といいますのは、お醤油工場に入った時に感じる大豆の熟成した香りと思えばいいでしょう。ワイン自体にはそんなに強い香りはありません。もう少し熟成させたら結構コクが生まれると思うのですが、それを予感させる濃い渋みと辛さはあるものの、いま少し時間が欲しいような気がします。あるいはBUDOYAさんがおっしゃるように、デキャンタをすると大分違うかもしれません。大人のワインと云えます。
遂にコルク栓にもインターネットのアドレスが入るようになりました。
- (赤) スペイン: PRADO REY (1998)
- El Vinedo de Real Sitio de Ventosilla dispone de 385 Ha. de la variedad Tinta Fina o Tempranillo en la Denominacion de Origen Ribera de Duero.
Cata:
El aspecto visual, tiene una excelente capa de tono picota oscuro.
En nariz, resulta limpio con matices de zarzamora y humo de sarmiento.
En boca, es redondo, carnoso, largo, con una grata pastosidad final.
La elaboracion, muy cuidada ha tenido el paso justo por barrica de roble que ha moldeado los taninos.
Cabriel Yravedra
まだ日本には正式に輸出されていませんが、中規模のワイナリーです。デザイン、営業活動にも力を入れているようですので、インポーターが決まるのも時間の問題のように感じています。今年のマドリッドのワイン国際コンクールの早飲みタイプ部門で金賞に輝いたワインです。
日本では未だ無名のこのようなワインが試せるというのも、現地から直接送って頂くメリットのひとつです。ということは、このワインは本邦初公開?ならば、感想もちゃんと書かねば。。。
送って頂いた12本のワインをお値段の安い順に飲んでいるのですが、ランクも上がってきましたのでそろそろ本格的に飲むことにしましょう。ワインは昼間は冷蔵庫で冷やしておきます。食事の1時間位前に栓をぬいて、ワインを空気に触れさせます。本当はデキャンタしたいところなのですが、栓を抜いておくだけで随分味がまろやかになる筈です。1時間ほどしますと、ボトルはびっしょりと汗をかきます。ラベル・コレクターを倹約したければ、この段階で剥がすとラベルはきれいにとれます。さて、頂きまひょうかね!コン・コン・コン。。。グラスには濃いワインが満たされます。ふーーーむ。。。香りはそんなに強くはないですけど、色はとても濃いですね。口に含んでみます。ちょっと渋みと辛味がありますね。どうも空気の接し方が足りなかったようです。もう一日おいてみましょう。。。
日をおいて飲んでみましたが、味も香りも変わりません。どうも、このワインの本質はその渋みと辛さにあるようです。その意味で大人のワインと云えるかもしれません(←じゃあ、子供のワインって何?と訊くのは揚げ足取りな質問です)。ふむ、コクだけがワインの味ではないのですね。。。
- (赤) スペイン: SENORIO DE NAVA TINTO (1998)
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Cosecha: 1998
Variedad: 100% Tinto Fino seleccionado.
Flaboracion: Vendimia manual. Fermentacion controlada a temperatura inferior a 25℃. Descubado despues de 7 dias de fermentacion alcoholica, terminada esta se realiza a continuacion la fermentacion malolactica.
Servicio: Servir a temperatura ambiente acompanando asados, pescados azules, caza, quesos y curados.
Estilo: Rojo cerezo, picota, profundo y brillante. Aromas primarios intensos que denotan la variedad de procedencia. Armonioso, amplio y bien estructurado. Via retronasal limpia y profunda.
ここのクリアンサは多少苦味があり大人のワインという感じなのですが、この早飲みタイプはごくごく飲みやすい一般的なワインだと思います。食事と一緒に、仲間と一緒に、気軽に楽しむには最適なレベルのワインではないでしょうか。
スペインの赤ワインには、『早飲みタイプ』と『熟成タイプ』とがあるそうです。『COSECHA』というのがキーワードらしいのですが、若飲みタイプにも意外と熟成感のあるワインがあって、これがなかなか見分けがつきません。スペインのワインも結構奥が深いものですね。
非常に濃い色の赤なのですが、香りも味もおとなしいです。ただ、少し渋みが感じられます。こういう時は一晩おくに限ります。明晩、もう一度トライしてみましょう。
そして一日が経ちました。。。でも、味にあまり変化はなかったですね。色は相変わらず濃いのですが(色が変わらないのは当然ですが)、昨晩より渋みが増したような気がします。濃くて渋みの強いワインは、日をおくと必ずコクが出るということでもなさそうです。
- (赤) スペイン: MESONEROS DE CCASTILLA TINTO JOVEN (1998)
- これは、2番目にご紹介したワインと同じワイナリーである『BODEGAS ISMAEL ARROYO』で造られている早飲みタイプのワインです。ワイナリーが位置するソティージョ・デ・ラ・リベラ村のBARにはこのワインがよく置いてあります。
『BODEGAS ISMAEL ARROYO』で造られている中では一番お手軽なワインのようです。そのせいか、ラベルのデザインも軽いようですね。気軽に飲めるワインかもしれません。でも、意外と濃いかもよ。。。
若い割には濃いワインでした。栓を開けた瞬間の香りもいいです。グラスに注ぎますと、表面に濃厚なワインカラーの泡が広がります。一口飲みますと、かなり渋みを感じます。でも、思ったよりかは重くないです。未だ暫くは熟成を待ちたいような感じですね。
- (赤) スペイン: COLEGIATA FARINA TORO TINTO (1999)
- Este vino ha sido esmeradamente elaborado, controlando la temperatura de fermentacion a partir de la Tinta de Toro. Esta variedad permite obtener un vino muy aromatico, estructurado y de gran frutosidad.
Temperatura de servicio: 16℃ - 17℃.
Tiempo optimo de consumo; hasta 4 anos.
スペインのワインにしては、珍しく英訳がありました。
This wine has been produced from the Tinta de Toro grape variety, by careful fermentation at controlled temperatures. This grape variety is able to produce a well structured, very fruity and aromatic wine.
Serving temperature: 16℃ - 17℃.
Best drunk within 4 years.
サモーラ県のトロ地区のワインです。トロのワインは、リベラのものより一層濃いものが多いのが特徴です。しかし、若いフルーティな味とアルコールの強さがアンマッチな感じがして、残念なワインもある中でこのワインは、バランスよく美味しく飲めると思います。リベラよりも価格が安いのも魅力です。1998年ものを気に入って下さったようですので、葡萄の出来がさらに良かった1999年ものも試して頂こうと思い選んでみました。
このワインは今回送って頂いた12本のワイン中で一番お値段が安かったのですが、前回送って頂いた1998年産を飲んだ時には驚く程の熟成感があって超美味しかったものです。今回は1999年産で更に出来が良いようですので楽しみです。
今回送って頂いた12本の中で最初に飲むワインです。ちょっと緊張しますね。折角ですから、おいぴいお料理と一緒に頂きましょう!秋も深まり、アツアツのお鍋が恋しくなってきました。TOROの赤はどんなお鍋に合うでしょうか?このワインは1999年産ですから、無茶苦茶濃いということもなさそうです。お魚系のお鍋がいいかもね!そこで。。。ジャーーーン!おでんにしまひょう。本当は早起きして築地くんだりまで行き、練り物や魚介類を買い込んで本格的なおでんにしたい気もするのですが、諸般の事情により近所のスーパーで材料を揃えることにします。そういう訳で、スーパーの開店を待ちかねて早速材料の買出しに出掛けます。おでん鍋のタネは、なるべく沢山の種類を揃えるようにしたいものですね。次はどれにしようかなぁ。。。と、次のタネを選ぶのが楽しくなります。
今日は秋晴れだし、窓もカーテンも開け放って、昼間っからワインをお供に大おでん大会を開きましょう。。。おでん種を選ぶ手にも力が入ってきます。鰯のつみれ、がんも、厚揚げに薄揚げ、コンニャク、はんぺん、牛スジにお魚のスジ、地鶏の肉団子、ゆで卵、すいとん、刺身用の蛸、ウインナー、白菜、しいたけ、大根、ロールキャベツ等々。。。これらのおでん種を鍋に入れて2時間程トロ火で煮込みますと、TOROワインによく合う豪華おでんの完成です(←結構いい駄洒落でしょう)。アツアツのおでんが出来上がったところで、TOROワインの栓を慎重に開けます。このコルク栓は中のワインが染み込んで、1999年産とは思えない程黒ずんでいます。栓を鼻に近づけますと、軽いですけど素晴らしい香りがします。グラスにワインを注ぎますと、割と明るい色でそんなに濃くないことが見てとれます。口に含みますと、かすかな酸味と渋みが感じられます。もうちょっと寝かせれば、これが熟成した味になるかもしれません。思った通り、このワインはおでんとよく合います。開け放った窓から差し込む秋の日差しを浴びて飲むTOROの赤ワイン!すんばらぴいですぅ。。。
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