新宿駅南口・新宿Takashimaya





新宿駅は、老舗のデパート・おびただしい数の飲食店・歌舞伎町の歓楽街・オフィスビルのある東口、超高層ビルが林立する西口が中心でしたが、最近は南口の再開発地域も東口や西口に負けない位賑わっています。その中心は何といっても娯楽施設と一体化した巨大な高島屋デパートでしょう。私も建設中の高島屋ビルを見ている間は、こんなに人の集まらないアクセス不便な場所にデパートを建ててどうするんだろうと内心思っていましたが、今になってみると実に時代を先取りした英断だったのではないかと感心しています。

デパートは百貨店という呼び方が示す通り、一つのお店の中に何でも揃っているというのが従来の概念でした。ところが、いかに巨大なデパートといえども一つ一つの売り場を抜き出してみたら専門店とは格段に力は落ちます。本とかレコードとかゲーセンとか専門店に太刀打ちできないところは思い切ってその分野のトップに任せ、食料品とか高級衣料とかはデパートの本業で勝負するという逆転の発想に変えた訳です。この結果として、まさに『Times Square』の名前が示す通り実に魅力ある空間になった訳です。開店直後など、JR新宿駅南口から高島屋までは延々と続く人波でいつも埋まっていました。

高島屋へ行かれる機会がありましたら是非立ち寄って頂きたいところがIMAXシアターです。私が初めてIMAXを見たのはワシントンにあるスミソニアン博物館の中の国立航空宇宙博物館でした。横長でなく正方形に近い巨大なスクリーンに映し出される立体感溢れる映像はただただ驚きの連続でした。アメリカ各地の遊園地や水族館にはIMAXを併設しているところが多く、これはどんな観光名所より絶対見ごたえがあります。それと同じ施設が高島屋内にあるのです。入場料は千円ちょっとだったと思いますが、ワイン一本買う分節約してもそれだけの価値はあります。ご覧になっていない方は是非是非楽しんで下さい。

ついでにですが、高島屋(東急ハンズのあたり)と明治通りを挟んだ向かい側に海外旅行で有名な『エイチ・アイ・エス: HIS』の本社(?)があります。私も1995年にアメリカ南部を旅行するに際し切符の手配とかホテルの予約などで大変お世話になりました。度重なるスケジュールの変更にも応じて頂き、あかげでとても充実した旅行ができました。とにかくフロア全体に若さがみなぎり、きびきびとして今時珍しく活気のある会社なのです。最近またお世話になりましたが、以前にも増してお客様に対する応対がよく、今回も実に丁寧に希望を聞いて頂きました。今回の旅行記は近いうちに第三部でご紹介したいと思います。

で、肝心のワインですが、地下1階の巨大なフロア全体が食料品売り場で、どのコーナーも高級志向の有名ブランド食品で一杯です。ワイン売り場は全体の大きさのわりにはちょっと小ぶりですが、かなり高価なワインと共に、2,000円前後の魅力的なワインもあります。あまり安いワインを探すのではなく、たまには奮発していいワインを買おうかと思ったときに行かれるといいと思います。

たまたま高島屋でワインフェアがあるというので出掛けてみました。たいした規模ではないのですがそこは天下の高島屋さんのこと、選び抜かれたそうそうたるワインの列です。値段もピンからキリまでですが、結構気に入ったワインが見つかりました。こういうフェアでは普段滅多に手に入らないワインが揃えられますので是非お出かけになるとよいと思います。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: BOURGOGNE GRAND ORDINAIRE (1994)

伝統的なやり方に従って瓶詰めされたこのワインには、その熟成の過程において、高貴で自然な澱(おり)が発生します。それは瓶の中でワインが生きているという事の証なのです。濾過等をすることでこの澱の形成を妨げないで下さい。それはワインから命を奪い、このワイン固有の長所の大部分を失う事になるからです。ワインは12度から15度の間の定温でそして最低80%から85%の湿度の中で保管されなければなりません。この2点をおろそかにしますと、ワインの品質を悪化させることになります。(LEROY社)

ワインそのものについての解説が書いてないのでイマイチよく分かりませんが、ピノ・ノワール種のワインであること、さりげなく『Cote・d’Or』とあることから結構よさそうです。お値段もよかったのですけど。。。

で、飲んでみた結果なのですが、なかなか表現が難しいのです。重くもなく軽くもなく、また渋味もそんなに感じません。色もかなり薄めです。上品な赤ワインといったところでしょうか。ちょっと高級なレストランで美味しいお食事と一緒に頂くのに合っているようです。

(赤) レバノン: CHATEAU KEFRAYA (1992)

『シャトー・ケフラヤ』は中東のレバノンにある『ウエストベカー』の産です。その成分は非常に細やかで、カベルネ・ソーヴィニヨン種が40%、シラー種が10%、サンソー種が20%、ムールヴェードル種が10%、カリニャン種が10%、それにグルナッシュ種が10%となっています。ぶどうは全て手摘みで収穫されており、温度管理された発酵が行われます。力強く生き生きとしたワインで、熟した果実香に加えてドライフルーツやアーモンドの香りも感じられます。ふくよかな柔らかさとデリケートなタンニンが非常に良いバランスで混じり合っています。赤身の肉や濃い味のチーズと良く合います。

『シャトー・ケフラヤ』は、レバノンの中心部にあるバルーク山麓に位置するワイナリーです。標高約1,000mの地に300ヘクタールの畑を所有しています。1950年に設立されましたが、最新設備を整えフランス人の醸造学者をアドバイザーに迎え、非常に丁寧なワイン造りに励んでいます。レバノンだけでなく、世界的にも高く評価されています。

高島屋のワインフェアのパンフレットを見た瞬間にレバノンの国名が踊りました。レバノンといえば長い間戦乱に明け暮れて、人々は生活するどころか逃げ惑うのに精一杯と思っていたら、ワイン造りは脈々と続いていたのですね。レバノンの内戦が何時まで続いていたのか忘れましたが、このワインを飲んだら戦争の空しさが伝わってくると思います。。。ところで、こんな異端のワインを買うのは私だけかと思っていましたら、結構いろんな方々が買っていかれたようです。皆さん珍しがり屋さんなのですね!あるいはこのワインって有名なブランドなのでしょうか?

初めて中東のワインを飲んだせいか、かなり辛く感じました。正統的な味なのでしょうけど、軟らかいお米を食べなれた現代人が突然玄米を食べたような感じといっては言い過ぎでしょうか。じっくりとワイン、それも本格的な赤ワインを味わうにはいいかもしれません。それだけに、あまり赤ワインを飲み慣れていない人にはちょっと抵抗があるでしょう。それにしても、中東はレバノン産の赤ワインです。滅多に手に入らないと思いますので、よーーーく味わいましょう。



ちなみに、このワインは『Master of J−wine (ワインの冒険)』というシリーズで紹介されているようです。『冒険』という言葉にはチト引っ掛かりますが、まずはその挨拶文をご紹介しましょう。

ワイン愛好家の皆様へ、
まったく新しいワインの楽しみをお届けします。
この『マスター・オブ・Jワイン』は、オリジナリティーをキーワードにセレクトしてあります。
フランスに限ることなく、世界各地から産地や個性の明確なものを選び抜きました。
遊び心をくすぐる個性派ワインたち。あなたの味覚に新しい発見と歓びをもたらすに違いありません。


(赤) スペイン: MARQUES DEL ROMERAL (1983)

これは、『RIOJA』の『GRAN RESERVA』の『COSECHA 1983』でえす。網かけしてありますので簡単には開けられません。。。

リオハのグラン・レゼルバ(しかも1983年!)ということで、かなり味の濃い重いワインと予想していましたが意外に軽い味です。色もどちらかというと明るいルビー色をしています。私はリオハにはあまり詳しくないのですが、以前に西新宿のやまやさんで買った1987 LAGUNILLA GRAN RESERVAとは明らかに違うようです。リオハにもいろいろな味があるのでしょうね。また機会がありましたらリオハに挑戦してみたいと思っています。



このラベルは、いかにもスペイン的な情熱の色をしています。




(白) 南アフリカ: LIBERTAS SHARDONNAY (1997)

西ケープ産シャルドネ種を使用し、フランス産新樽にて発酵、3ケ月間寝かせました。エレガントで柔らかい口当たりになっています。

海外旅行する際の楽しみのひとつは飛行機の中で頂くワインです。最近はビジネス・クラスとは縁遠くなってもっぱらエコノミー席ですが別に構いません。狭いながらも楽しい我が家。。。でなくてえ我が席ですが、食事時ともなると飲み物を注文することができます。勿論エコノミー席ですから『ワイン』と『白か赤』の二言しか言えませんが、出されるワインは日頃飲み慣れたものと同じです。私は食事前は白ワインをお願いするのですが出てくるのは殆どカリフォルニア産のシャルドネのようです。街の酒屋さんでは一本300円位で売っている小瓶ですが、飛行機の中で頂くとこれがとても美味しいのです。薄いプラスチック製のコップに注ぐと一回で注ぎ終わってしまう位の量ですが、気圧の関係もあってかとても幸せな気分になります。南アフリカのワインはどれも非常に品質がいいので楽しみです。

ちょっと辛いです。すっきりとしてはいるのですが、もう少し甘さが欲しいところです。でも悪くはありません。



(赤) イスラエル: CARMEL VINEYARDS SELECTED CABERNET SAUVIGNON (1997)

旧約聖書『ノアの方舟』の記述にあるごとく、イスラエルのワイン造りは歴史と栄光に満ち満ちています。1882年、かの著名なエドモンド・ロスチャイルド男爵によりイスラエルの大地で育まれたワインは、今『CARMEL WINE』として世界で高い評価を得ています。やわらかなタンニンがふくよかで、スムースな味わいです。



イスラエルが何処にあるかはご存知でしょうけど、ガリラヤ(GALIL)が何処にあるかは分からないでしょう。。。




セパージュとは、フランス語で『葡萄の品種』のことを言います。最近よく目にする『カベルネ・ソーヴィニヨン』、『メルロー』、『ソーヴィニヨン・ブラン』、『シャルドネ』などは実はこの『葡萄の品種=セパージュ』のことなのです。ただ一口にセパージュといっても、これらのひとつひとつはそれぞれに豊かな特徴を持っているため、造られたワインも、またそれらの特徴を受け継ぎ、それぞれが味わいに特徴を持ったワインとなります。セパージュの特徴を知るということは、ワインのタイプを知ることになるということにもつながります。今回のワインフェアでは、いろいろな国のワインをセパージュ別にお買い得価格にて取り揃えました。日ごろ手に入れることが難しい希少品ワインもございます。また、売り場内に特設のワインカフェを設け、セパージュの違いによるワインのタイプの違いをじかに体験して頂くコーナーや、セミナーなどの各種イベントもございます。『今日はお肉料理に合わせてちょっと渋味のある重めの赤ワインを・・・』と、ご自分でワインを選ぶ楽しみを見つけに是非お立ち寄り下さいませ。スタッフ一同心よりお待ち致しております。

久しぶりに新宿高島屋のワインコーナーに寄ってみたら、セパージュ・ワインフェアをやってました。売り場のお姉さんからロス・バスコスのグラン・レゼルヴァ(1996年)を勧められ試飲してみましたが、どうも1994年のあの感動が蘇ってきません。他にないかなと思ってワインリストを見ていたらこのイスラエルの赤ワインを見つけました。同じ銘柄のメルロー系とあと一種類のイスラエルワインがあったのですが、ラベルの魅力に引かれて結局これを買込みました。ちょっと前だったら惜しげもなく3本まとめて買ったでしょうに。

何故か、欠番。。。











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