新宿御苑前・森田屋
今年の春は暖かかったり寒かったりと温度の変化が激しいですね。先週は超暖かかったのに、土曜日は雪混じりの氷雨。。。せっかく満開を迎えた桜が無常にも散ってしまうのか。。。という心配が杞憂に終わって、日曜日は雲ひとつない青空が広がって絶好のお花見日和!これは何が何でもお花見に行かいでか!恐らくこの春のお花見は今日しかありますまい。。。ということは、お花見の名所はどこも超満員の札止めになることでしょう。花火はぎゅうぎゅう詰めで観るのがまた楽しいところですが、お花見は隣近所とあんまりくっつきたくはありませんね。さあて、お花見はどこにしましょう?隅田公園?隅田川を行き来する川舟を見ながらのお花見も風情がありますが、お花見の場所が狭い土手に限られてしまいます。その上、格好の場所は早々と地元の人たちに占領され、遠くから来た人たちには割り込むスペースはありません。上野公園?お花見のスペースは広いのですが、ちょっと品が。。。千鳥が淵?都心にあって桜並木も美しいのですが、皇居に近いだけあって規制が厳しくて興ざめしてしまいます。昭和の森公園?昨年行って花粉でひどい目にあいました。井の頭公園?一昨年行って池に嵌りそうになりました。。。
そこでインターネットで調べたら、都心にありながら比較的ゆっくりとお花見ができそうな新宿御苑が浮上した次第。。。日曜日の昼前に地下鉄丸の内線に乗ったら、休日だというのに何だか乗客の数が多い。。。まさかと思いつつも新宿御苑前で下車したら、お弁当を抱えた家族連れ・カップル・合コン風のグループ等々、一見して花見客と思しき人たちがゾロゾロついてきます。改札を出て地上に上がったらそこは待ち合わせの人たちで溢れています。携帯電話の超過密地帯です。とりあえず、御苑に通じる門を入って臨時入場券売り場に並んだ長大な行列の後ろに並びます。やっとのことで買い込んだ入場券には『環境庁』の文字を消して『環境省』のスタンプが押してあります。省庁再編に従って名前が変わったのでしょうけど、古い券を廃棄処分にしないで再利用しているのはさすがに環境行政を預かるお役所だからでしょうか。。。
今夜のTBSテレビで放送された『フードバトルクラブ!史上最強の大喰い王!決定トーナメント決勝 』は超面白かったですね。東京12チャンネルの『TV大喰い選手権』でお馴染みの人たちがずらりと出演し、無名の挑戦者も加わって大変なバトルとなりました。結果、帝王・岸さんも早食いチャンピオン・新井さんも女王・赤坂さんも全て敗れ、若き貴公子・小林さんがバトルを制してチャンピオンになると共に、賞金1、000万円を手にしました。小林さんは若干22歳のジャニーズ系美青年ですが、その胃袋は驚異としかいいようがありません。
その小林さんに対抗する訳ではありませんが、今回のお花見に持参したお弁当は。。。魚沼産コシヒカリ5合を炊き上げて作ったお握り21個、卵6個で作った卵焼き、高野豆腐とカボチャの煮物、前日買い込んだハモンセラーニョとパロマ産生ハム等々、想像を絶するような量です。小林さんなら3分で完食したのでしょうけど、私の胃袋には到底納まらず大半は持ち帰るという結果になりました。バトルで出された食べ物の量に比べたら桁違いに少ないのですが、いやぁ、大食いチャンピオンの人達って凄いですねぇ。
それはさておき、私は昔々のその昔に新宿御苑に来たような記憶がありますが、お花見に来たのは初めてです。12時半頃に御苑内に入ったのですが、芝生には既に花見客が溢れていて殆ど空きスペースは残っていません。そこを何とか。。。と、シートを敷きます。太陽が燦燦と照りつけ、シャツ1枚でも充分な位の暖かさです。土曜日の凍えるような寒さが嘘のようです。あたりを見回しますと、新宿の街並みも随分と変わったものです。木々の向こうには、まるでニューヨークのエンパイアステートビルのような形をしたNTTの細いビルが建っています。
どう見てもセントラルパークから見たエンパイステートビルですよね。
もう一方には新宿駅西口周辺の巨大な箱型をした超高層ビルが見えます。アメリカのどこかの大都市に迷い込んだみたいです。
おっと、ビルより団子。。。でなくって、お花見ですね。御苑の反対側には見事な桜並木が続いています。お花見の人は。。。と周囲を見ますと、既に出来上がって横になっている人、食べ飽きてゲームを始めた人、いつまでも食べている人、さっさと帰り支度を始めた人等々さまざまです。暖かいとはいっても、太陽に雲がかかってきますと急に寒くなってきます。お腹が張り裂けそうになってきましたので、ここいらで店じまいすることにしましょう。いやぁ、喰った喰った!
最近ではお花見のお供としてワインというスタイルも徐々に増えてはきましたが、まだまだ缶ビールが幅をきかせています。缶ビールなら冷えている方がいいに決まっていますよね。そういう訳で、お花見会場近くの酒屋さんは年に一度の稼ぎ時とばかり大ハッスルしての売り込みになります。御苑の入口に面した狭い道路脇に古ぼけた一軒の酒屋さんがあります。新宿御苑前の大通りに面しているのならいざ知らず、お花見のシーズン以外にはお酒を買いに来る人がいるとは思えません。そういう事情からか、恐らく今シーズン唯一の休日となったこの日は年に一度の大事な稼ぎ時なのでしょう、一家総出でお客さんの呼び込みに懸命の様子です。お店のお父さんは小学生らしい息子さんに『オイ、サクラになって通りを歩け!』とお達しを出します。いえ、お父さんはお花見だから桜になれと息子さんに命じている訳ではありません。通りを歩いて花見客を引っ張って来いとおっしゃっているのです。酒屋さんの息子さんも楽じゃないですね。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: BASTIDE VIN DE TABLE
- 『バスティッド』は、ガメイ種、カベルネフラン種、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー種などを厳選して、近代的醸造技術により造られています。魚料理から肉料理、またチーズなど色々なお料理に合わせられます。軽く冷やして飲みますと、赤い果実の香りと味が爽やかに楽しめます。軽めの辛口で、15℃−16℃が適温です。
何せ昔風の小さな酒屋さんですので、ワインの本数も僅かしかありません。お店の外には、箱に無造作に入れられた安いワインが何種類か置いてあります。どこかで見たようなラベルだなぁ。。。とは思いましたが、私の好きな古風なラベルに負けてつい買い込んでしまいました。帰ってからチェックしたら、これと同じワインを天下の三越で買ってたんですね。。。(ここをご覧下さい)
味は辛い方なのでしょうけど、とても美味しく頂けます。そうなんです、これはなかなかに本格的なワインなのです。天下の三越デパートでも安かったし、森田屋さんの店先の木箱に雑然と入れられていたりして、このワインは日本ではあまり良い待遇を受けていないようです。ラベルが非常に古風なために余計みすぼらしく見えるのかもしれませんね。『人は見かけによらず、ワインも飲んでみなけりゃわからない。。。』、飲まなくてもワインの味が分かれば苦労はしないのですけど。。。
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