池袋・酒のトーク





池袋駅の南口には西武デパートがあります。では、北口には何があるでしょうか?答えは東武デパートです。まあ、南武デパートとか北武デパートと言うよりは響きがいいですから、それはそれで置いておきましょう。ところで、西武デパートのある南口に比べますと、東武デパートのある北口は若干華やかさに欠けるような印象を受けます。そんな駅の北口周辺はちょっとゴチャゴチャしているのですが、西池袋に向かって暫く歩きますと街の雰囲気は随分と変わってきます。小じゃれな(どうも最近この言葉が耳から離れない。。。)レストランとか、昔ながらの住宅街が何となく一昔前の落ち着いた池袋を思い起こさせるのです。更に暫く歩きますと、そんなに大きくはありませんが蔦にからまった建物が見えます。何やら趣がありますね。正門には『立教大学(立教学院だったかな?)』の文字が見えます。ほぉーーーっ、ここがあの立教大学なんですか。。。ミッション系だけあって、さすがに落ち着いた雰囲気です。普通、大学の近くには酒屋さん(それも小じゃれなワインショップ)が多いものなのですが(何故?)、ミッション系とあらば、酒屋さんはおろか飲み屋さんとか麻雀屋さんとかも皆無なことでしょう。。。とは思いつつ更に歩いて行きますと、車が忙しく行き来する山手通りに出ます。その手前の小道をちょっと入りますと、住宅街の中に倉庫のようなだだっ広い建物が見えます。

付近にはとりたててお店の看板が出ている訳でもないし、狭い路地以外には出入り口もないので、地元でチラシ広告でも見ていないとこのお店の存在を知ることは難しいでしょう。路地に面しているとはいいましても、車5−6台分の駐車スペースは確保してあります。外観はいわゆるお酒のディスカウント店のような建物になっているのですが、中に入ってみますとお店というよりは倉庫のような感じがします。もともと、車で来て銘柄の決まったビールとか日本酒をケースで買い込むようなお客さんは内装とかお酒の並べ方なんかはどうでもいいのでしょう。それにしては、このお店の日本酒とワインはなかなかの品揃えのようです。日本酒は幻の蔵元から取り寄せた仰々しい名前の大吟醸酒が並んでいます。ワインの方はといいますと、意外と量産品は少なく、フランスのプチシャトーから直接取り寄せたワインが並んでいました。お値段もそこそこで、よーーーく選んだらなかなかのワインが手に入ると思います。こういうお店が表通りに面していないのは、やはり立教大学の先生方の立場を慮ってのことなのでしょうか。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: CHATEAU DE PENNAUTIER (1998)

Situe sur les contreforts Sud-Ouest du Massif Central, dans la meme famille depuis sa construction en 1620 par Bernard de Pennautier, le Chateau de Pennautier recut Louis ]V et Moliere. Ses vins, alors servis a la cour, honorent la seule appellation a marier 60% de cepages bordelais et 40% de cepages mediterraneens.

このワインのラベルは私の好きなデザインです。何となく古めかしくて高級品のような気もさせるのですが、実は名もない安いワインなのです。でも、不思議なことにこの手のワインで失敗したことは殆どありません。故に、私はこの種のラベルにこだわるのです。

予想通りというか、ちょっと辛めながら非常にコクがあってとても美味しかったです。CABARDES地方のワインは一度飲みましたが(ここをご覧下さい)、場所はどこにあるのでしょうね?と思ってボトルの裏側を見ましたら、フランスの小さな地図(輪郭だけですが)が描いてあって、ちょうどラングドック地方の北に当たるところに黒丸がついていました。ワイナリーの歴史は古そうですから(解説は読めませんが)、ひょっとしたら掘り出し物のワインかもしれませんね。。。



このラベルはとても薄くて、湿気を帯びた状態で剥がしたらボロボロになりました。よくぞここまで復元できたものです。





(赤) イタリア: PROMESSA SANGIOVESE (1999)

My name is Promessa Sangiovese. The Promessa family comes from Puglia, Italy (the heel of the boot). We have lived here for centuries always making deep colored robust wines. Some of my cousins migrated to Tuscany a little over century ago. They changed their name to Chianti and set about making their own wine... Now they are all living in fancy villas. Maybe I should have gone too, but when you've got "roots" it's not all that easy. Take my word for it: A PROMESSA is meant to be kept, but I was made to be enjoyed now. Salute! (I hereby attest that this wine's story was recorded verbatim as told by the bottle to the winemaker).

Mark S. Shannon, Winemaker



このワインを最初に見たときは、カリフォルニア産ではないかと思いました。文字が黒地に白抜きで、イタリアのワインらしからぬデザインなのです。解説文を読みますと、何となく昔ながらの伝統的な造りのような気がします。オリジンが南イタリアということもあるのでしょうけど、キャンティのように洗練されたワインとは違って、素朴で力強い味ではないかと思います。期待できるかもかも。。。

サンジョベーゼでも、こんなに濃い色の赤ワインができるのですね。しかも1999年産ですからこれは驚きです。でも味はそんなに強烈ではありません。やや重ですけど、何かしら軽いのです。矛盾しているようですが、その理由は渋みによるものかもしれません。つまり、タンニンが強くない分、色は濃くても味に重厚な重みが感じられないのです。ま、どういう理屈をつけてもこの赤は文句なしに美味しいと思うのですけど。。。

















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