明大前・甘酒屋



京王線と井の頭線が交わる明大前は学生さんとお勤めの人で何時行っても若さでいっぱいです。昔は駅前はとても狭く、本屋さんと果物屋さんがあるくらいでした(ほかにもお店があったかもしれませんが、私はいつも果物屋さんでみかんを買い、隣の本屋さんで山岡荘八著の徳川家康を買い込んでいたもので覚えていません)。今は自転車置き場ができたのと、お店がビルに建て替えられ、すっかりケバケバしくなってしまいました。駅のまわりは狭い路地だらけで、バスは勿論のこと、乗用車も通れない道が沢山あります。おかげで安心して歩くことができます。

その細い路地を少し歩くと、その昔木枯紋次郎が旅したであろう甲州街道に出ます。ちなみに明治大学和泉キャンパスに行くには、甲州街道をまたいでいる巨大な歩道橋を利用するとすぐ正門に出ます。そのまま新宿寄りに100mほど行くと井の頭通りと交わる交差点に出会います。井の頭通りは渋谷の西部百貨店横から始まり、代々木公園から北西に向きを変え、あとは武蔵野市まで殆ど一直線に伸びています。都市計画道路として出来たのでしょうけど実に人工的な感じがします。ただ、人工的であるが故に路面・歩道・街路樹が非常によく整備されており、はるか先まで整然と続く街路樹と信号の遠近法的な風景はまたそれはそれでいいものです。

で、甲州街道と井の頭通りの交差点横に小さなビルがあり、表に『甘酒屋』という看板が出ています。なんでこんなところで甘酒を売っているのだろうといつも思っていましたが、実際に行ってみるとこれがなかなか素晴らしいワインショップなのです。お店は小さいのですが、丁寧に並べられたワインにはこれまたきちんと説明書きがついています。ワインの銘柄もなかなかのものです。あまり高いものは置いてなく、比較的手頃なお値段のワインが中心であるのも嬉しいところです。安いワインはとことん安く、これでいいのかと思うほどです。お店の場所が甲州街道によって、人通りの多い明大前商店街から隔てられているところに位置しているため、それほど多くの人達に知られていないかもしれません。勿体無いですね。それと余計なことですが、『甘酒屋』という名前はワイン愛好家(ばかりでなく日本酒党あるいは洋酒党)の人達に誤解を与える可能性があるので考えてみられては如何でしょうか。。。あるいははるか昔の街道沿いの甘酒茶屋の名残りでしょうか。。。

ついでにですが、甘酒屋さんからほんのすこし永福町寄りのところに、『EL TORITO』というメキシカン・レストランがあります。周囲のいかにも日本的な風景の中に降って湧いたような原色の異質な建物です。でもなかなか異国情緒のあるレストランです。せっかくですからお店をご紹介致しましょう。





『エル トリート』とは、スペイン語で『小さな牛』の意味です。1954年にラリー・カノ氏によって、カリフォルニア州エンチノに最初のエルトリートが誕生しました。メニューは、厳選された伝統的なメキシコ料理。一人一人のお客さまを大切にし、常に最高のサービスを保ち続ける小さなレストランは、やがてお客様の圧倒的な支持を受け、その人気は爆発的に広がっていきました。現在では、全米で最も人気のあるメキシカン・ディナー・レストラン・チェーンとなっています。

『エルトリート』は、常に新しい体験をお客様に提供するため、様々なチャレンジを続けてきました。1960年代に、エルトリートが初めて作ったフローズンスタイルのマルガリータは、アメリカにおけるマルガリータの基本スタイルとして確立しています。1970−80年代には、アウトレジャス チミチャンガ、ファヒータ、コンビネーションメニュー等、新作メニューを次々に発表、現在でもエルトリートの人気メニューとして多くのお客様に愛されています。

ところで、『CINCO DE MAYO − シンコ デ マイヨ』ってご存知でしょうか?スペイン語で5月5日の意味です。この日はメキシコ版端午の節句。。。ではなく、メキシコがフランス軍を破った記念日だそうです。1861年メキシコ征服を狙ったフランス軍は、メキシコ湾岸の都市『Veracruz(ベラクルス)』に上陸し、ベラクルス市とメキシコ・シティを結ぶ主要都市『Puebla(プエブラ)』を占領しました。対するメキシコ軍は、将軍『Ignacio Zaragoza(イグナシオ・サラゴナ)』の指揮の下、1862年5月5日ついにフランス軍を打ち破りました。これを記念して5月5日を国民の祝日にしたのです。現在でも5月5日には、街中でパレードやマリアッチが繰り出して大賑わいします。独立記念日(9月16日)とならぶポピュラーな祝日となっています。



私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(白) ドイツ: MOSEL-SAAR-RUWER WINNINGER DOMGARTEN (1996)

『ヴィニンガー ドムガルテン』は、『リースリング・ホッホゲヴェクス(やや辛口)』の『モーゼル・QBA・上級ワイン』です(なんのことかわかんなーーーい。。。という方はこれをご覧下さい)。昔ながらの製法で、リースリング種ぶどう100%を使い、やや辛口に造られたこのワインは、”教会の庭”という名前で呼ばれています。フルーティな香りと爽やかな酸味の調和をお楽しみ下さい。程よく冷やしてお召上がり下さい。サラダ・魚介類・パスタ等と相性がよく、またチーズやクラッカーなどの軽食ともご一緒にどうぞ。

結構安いワインでしたが、そこは腐ってもモーゼルワインのこと、貫禄があってなかなか美味しそうです。いままでの経験からするとこれはきっと当たりだと思いますが、さあどうでしょう。。。

当たり!!!でした。とても上品なモーゼルワインで殆ど刺激的な酸味は感じられず、甘くフルーティな味です。これだけを飲んでも至福の時が過ごせます。できるだけ冷やして頂かれるとよいでしょう。



(白) スペイン: RACKE AMSELKELLER (1996)

『ラッケ アムゼルケラー』は、フレッシュな果実の香り、さわやかな酸味と甘味のバランスがすばらしいやや甘口の飲みやすいワインです。軽い肉料理・中華料理・魚貝料理・サラダ・デザートなどにもよく合います。5℃−7℃によく冷やしてお召し上がり下さい。このワインは、『ワインテナー(インシュレイテッドコンテナ)』つまり定温輸送コンテナーを使って大事に運ばれてきました。定温輸送は『Reefer』ともいうようです。

外観はドイツのラインワインによく似ていて、ラベルを読むまではスペインのワインとは気がつきませんでした。『Valencia』の文字もありましたので、その近郊で造られているのかもしれません。(ひょっとしてドイツのワインかも???)

飲んだ感じは非常に軽くて甘い白ワインです。お値段もお手頃でした。見た目はラインワインに似ていますが、もう少し飲みやすくしたような感じです。キャップも金属冠ですので気軽に飲んで楽しめるワインと思います(もっとも一度開けたら閉める間もなく無くなってしまうでしょうけど。。。)。お値段の割にはお勧めです。









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