三鷹・やまもと酒店
JR三鷹駅には北口と南口がありますが、どちらかというと南口の方に商店街が発達しているようです。南口を出ると幾つかの通りがあり、この通りに沿ってあらゆる業種の商店が軒を連ねています。高層マンションの下にお店が入っているといった方が適切かもしれません。さほどに住宅とお店がよく共存しているのです。中でも三鷹通り、中央通り、さくら通り、およびその裏通りが賑やかなようです。ちなみに裏通りに『東京一安い飲み屋:一休』という看板がありました。確かにメニューの値段は破格値でした。一度試されては如何?
駅から直ぐのところに三鷹市場があります。市場といってもセリを行うところではなく、魚とか肉それに野菜に惣菜などのお店が入っています。それはそれとして、中央通りを南に向かって歩いていくと次々と酒屋さんが見つかります。いずれも町の酒屋さんより一段上をいく本格的なワインを揃えたお店です。駅から数えて4番目の酒屋さんが『やまもと酒店』です。店構えはそんなに大きくありませんが、狭いながらも立派なワインセラーが地下にあります。半分ほどは日本酒のようなのでそれほど種類はありませんが高級品を中心にワインが並べられています。
ここのお店のモットーは、店主自身が試飲して選び、定温輸送や地下セラーの管理を徹底した美味しいお酒だけを自信をもってお届けするということのようです。あれだけの種類の日本酒とワインが試飲できるなんてうらやましい。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) スペイン: ELAFOS (1996)
- ELAFOS(エラフォス)社は有機農法、生物学へ好奇心旺盛なホセ・マリア・マルティネスによって創設され、1980年より自社農地での有機農業を試み、同社商品は1991年にスペイン有機農法統制委員会により有機農作物として認可を受け、市場へ出荷されました。スペイン有機農産物規格はあらゆる有機農業条件を統制しており、またこれらの条件はEU農業委員会で決定したガイドラインに基づき、域内各国のガイドラインすべてクリアできる基準になっており、広く認められています。
農業用地の再転換には、有機農法に類似した農業技術を実践していた場合でも最低6ケ月から1年間、有機農法とは異なる農作業を実践していた場合は最低2年間の再転換期間を制定され、いずれにおいても土壌、作物の分析により、土壌造りが完成したことが確認されなければ有機農産物の呼称は認可されません。また、環境条件においても周辺環境による汚染に対する防御策を講じる義務を課せられ万一汚染された場合には、有機農産物の呼称は許可されません。
肥料に関しても許可が必要です。また、これ以外の様々な基準があり、それらをクリアして初めて有機農産物として認可されます。ただし、有機農産物を原料としていれば、有機農産物商品として、即認められるのではなく、その製造に関しても基準が設けられています。工場を建築する際の建材からここの商品ごとに、製造条件、容器素材、表示に至るまでを規制しています。
ワインに関しても、認可済みの作業と、禁止作業事項が設けられており、発酵にはぶどう果汁の天然酵母もしくは、自生酵母が使用されること、審議会で認可されたろ過剤によるろ過等は認められていますが、原料ぶどう房の茎、皮、種を傷めたりする圧搾作業、高速遠心分離機による機械圧搾等は禁止されています。このように、厳密な農業方法と製造過程により誕生した『テンプラニーニョ』種100%のピュアな香りと味覚の『オーガニックワイン』をぜひご賞味ください。
いやーーー、長ーーーい長ーーーい説明文でした。私は別に有機(Organic:オーガニック)ワインがどうのというつもりは全くなく、単に長大な説明に引かれてこのワインを手にしただけなんです。それにしてもこれ位長い文章を書き写すとさすがに疲れますね。ワインを飲む気力もなくなりました。
ですけど、気力を回復させてから日を改めて飲んでみましたらとても美味しかったです。結構渋味は強いですが自然な味です。やはりオーガニックワインのためでしょうか。深いタンニン色(これは自己流の表現です)というか、あるいは澄み切ったブラックベリー色というかなかなかいいです。有機農産物にこだわりのある方には絶対のお勧めです。
- (白) チリ: GATO BLANCO SAUVIGNON BLANC (1996)
- 南米チリのビニャ・サン・ペドロ社は1865年に創立されたワイン造りの名門です。首都サンチアゴの南、チリ中央部の銘醸地『ロントウエ』地区にある同社の畑より産み出される良質のぶどうは伝統と最新のテクノロジーとの結合による優れた醸造技術によって卓越したワインとなります。
数多くの国際的な賞がビニャ・サン・ペドロ社のワインの優秀さを証明しています。ガトー・ブランコ(白猫の意味)は非常にアロマ豊かで、爽やかかつフルーティなワインでソーヴィニヨン・ブラン種100%から造られます。洗練されたランチやディナーの席で、また気楽なカクテル・パーティなどあらゆる機会に楽しめるワインですが、特にお魚や海鮮料理にピッタリです。9℃位に冷やしてお飲みください。尚、姉妹品にガトー・ネグロ(赤)とガトー・ロゼがあります。
ドイツの「シュヴァルツェ カッツ」は黒猫を意味しましたが、チリでは逆に白猫をシンボルにしているようです。なかなか面白いですね。猫好きの方にはちょうど良いかもしれません。姉妹品のガトー・ネグロは赤猫の意味でしょうか?そうすると、ガトー・ロゼはロゼ猫???
それはさておき、これは非常に美味しいです。すっきりとした甘さがあり、お食事にも良く合います。初めてワインを飲まれる方にはちょうど良いのではないでしょうか。わりと手頃なお値段でしかも結構ポピュラーなようですのでどこのお店でもお買い求めできると思います。是非お試しください。
- (白) ドイツ: PIESPORTER MICHELSBERG (1995)
- フレッシュでフルーティなドイツワイン。お食事のお供に、また友との語らいの素敵なパートナー。お飲みになるときはよく冷やして、また保存は温度差のない冷暗所(床下収納庫等)に。挌付けは摘果方法により、上位になるほど甘口となります。
ドイツワインで新しい味の世界を楽しんでみませんか?
- ボトルの色でわかるドイツワインの生産地
- ブラウンボトル:ライン河流域の村落=ラインワイン
- グリーンボトル:モーゼル河流域の村落=モーゼルワイン
- ラベルを読んでわかるドイツワインの格付け
- Tafelwein:テーブルワイン(並級酒)
- Landwein:良質地方ワイン
- Qualitatswein b A(QbA):地域内上級酒
- Qualitatswein mit Pradikat(QmP):肩書付高級酒群
- キーワード
- Kabinett:摘果時期限定
- Spatlese:遅摘み
- Auslese:房選り(完熟した)
- Beerenauslese:粒選り
- trockenbeerenauslese:貴腐ワイン(超希少ワイン)
- Eiswein:零下で摘み取った顆粒を凍ったまま搾汁
このワインは、店頭のカゴの中に処分品のようにして置いてありました。あまりに汚れていたので躊躇しましたがドイツワインの解説に引かれて買いました。中身は決して悪くはないようです。ちなみに、このワインを上記の判定法にかけてみますと、ボトルの色がグリーンだからモーゼルワイン。『PIESPORTER MICHELSBERG (ピース・ポーター村のミヘルの山で摘れた)Qualitatswein b.A.』とあるので、QbAつまり地域内上級酒となります。ドイツの国柄を反映してなかなか論理的ですね。いい勉強になりました。
いいですねーーー。すっきりとした甘さとちょっと薄めですがほんの少し舌がしびれそうな刺激的なフルーティさは本物のモーゼル・ワインといってよいでしょう。さすがに地域内上級酒と認定された実力はあります。カリフォルニア・ワインの『San Francisco』に非常によく似た味です。冷やせば冷やすほど美味しいと思います。飲んでいるあいだ中実に幸せな気分でした。飲んだ後もまったく余計な味が残らず爽やかです。やっぱりモーゼルワインは素晴らしい!
- (赤) フランス: BEAUJOLAIS NOUVEAU (1998)
- 特に解説はありません。ラベルだけで十分です。
『JEAN ST HONORE』とありますが、このワインを造られたところでしょうか?
今年のヌーボーは前評判が高くかなり期待していたのですが、飲んだ感じはちょっと若過ぎる気がします。またフルーティさに成熟する前の酸味がちょっと感じられます。もうちょっと寝かせて熟成を待ちたいところですが、ナンセ11月の第3木曜日には店頭に並ばなくてはいけない運命にあるため止むを得ないでしょう。ボジョレー・ヌーボー好きの人もとんだ罪作りなことをするもんです。
戻る