深沢・酒の岩手屋



自由が丘と八雲を分ける目黒通りに一本の歩道橋がかかっています。たまには歩道を渡らず、歩道橋を利用すると思わぬ発見ができます。目黒通りはちょうど自由が丘の『丘』が切れるところを走っているのです。歩道橋の上からみると、はるか先には新宿副都心の高層ビル群が陽炎のように空気の上に浮かんでいます。その手前は一面の緑です。ハテこんなところに森なんてあったかなと思いながらも歩道橋を降りてぶらぶらと丘を下っていくと、その緑は次第に街路樹に変化していきます。この辺りはほとんどが住宅地なので道路はそれほど広くはありません。それにもかかわらず街路樹だけはとても立派なのです。これを上から眺めると緑の森に見える訳です。八雲のほうはそれほどでもありませんが、深沢の一帯はとりわけ緑が多く散策にはもってこいです。

街路樹があるせいか、それともあまり高い目標物がないせいか、慣れないと道に迷ってしまいます。それでも大体の方角に歩いていくと、小さな商店街に出会います。『深一会』とかいう名前だったと思いますが、本当に小さな町の商店街といった感じです。まさかこんなところでワインなんか売っている訳はないよね。。。と思いながらふと見ると小さな酒屋さんが目にとまります。ちょっと外から覗いてみると、入り口に激安のワインが並んでいるのが見えます。本当に安いのです。で、興味をもって中に入ってみると、小さいながらもきちんとした品揃えです。棚には『あなたはサントリー・ソムリエ・スクールを優秀な成績で卒業された。。。』という証明書が飾られています。どうりで一本一本にちゃんとした説明書きが添えられている訳です。最近あちこちの酒屋さんで二代目・三代目の若いご主人がワインに取り組んでおられるようですが、従来の商売の枠を打ち破った試みはきっとこれから実を結ぶのではないかと思います。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(白) ドイツ: PIESPORTER MICHELSBERG (1997)

ドイツワインの名門カール・ジェットマン(Carl Sittmann)の『ピースポーター・ミヘルスベルク』は、スッキリさわやかな酸味とフルーティな甘さが心地よく口中にひろがります。よく冷やしてお飲み下さい。

私の大好きなピースポーターです。甘くとろけるような味はたまりません。うんと冷やして頂きましょう!

1995年産のこのワインは以前にもご紹介しましたが(ここ)、何度飲んでも美味しいワインです。一応格付けはQbAですが、一ランク上の美味しさを感じます。暑くなってくるとどうしても重たい赤ワインよりも軽い白ワインに手がいってしまいますが、今日などは最高気温が36度以上になり、ジョギングの後シャワーを浴びると未だ日は高かったのですがもうたまらず一気に飲んでしまいました。昔ならこういうときにはビールを飲んでいたので、落ち着いた後もテレビを見る位のことはできたのですが、そこは軽いとはいってもワインのこと、さすがに一本飲んでしまうと後はもう横になってそのまま寝込んでしまいます。この眠りがまた心地よく、一週間の疲れがすべて消えてしまいますので結構安上がりな気分転換になるのかもしれません。。。



(白) ドイツ: RHEINFEST RHEIN DEUTSCHER TAFEL WINE (1997)

ルドルフ・ミューラー社(Rudolf Muller)の『ラインフェスト ライン ドイチャー ターフェル ワイン』は、ドイツの中で最大の葡萄栽培面積をほこるライン地方産の中甘口のワインです。果実味豊かなソフトな口当たりですので、魚介類やチキン料理はもちろんのこと、ワインのみ単独でもご賞味頂けます。よく冷やしてお召し上がり下さい。

モーゼルワインとはまたいろんな面で対照的なラインワインです。お値段は安いのですが、味も庶民的です。

これはテーブル・ワインといっていますが、とても爽やかで甘口の美味しい白ワインです。栓を開けてすぐに飲むとちょっとフルーティさを通りこした甘さが口に残りますが、不思議なことにグラスにラップした状態で1日冷蔵庫に入れておくと(つまり一晩では飲みきれなかった。。。)、余計な甘さが取れて実にスッキリとした果実風味だけが感じられます。とても美味しく頂けました。











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