尾山台・坪田



東急大井町線の九品仏から上野毛にかけては住宅街が連なり、その間に小さな駅が短い間隔で位置しています。どこも駅前は小さな商店街になっていますが、尾山台には『Happy Road Oyamadai』という、道路にブロックを敷き詰めたおしゃれな通りがあります。これが駅から南に向かって環状八号線まで延びているのです。通りの両側にはさまざまなお店がならんでいます。どのお店もこじんまりしていて昔懐かしい感じです。こんなところにもワインを扱うお店があるかなと思いながら歩いていくと、小さな酒屋さんが目につきます。表にはビールとか日本酒が置いてありますが、ちょっと奥を見ますと籠に入ったワインらしきものがあります。

せまい入口を入ると驚くほどのワインが目に飛び込んできます。比較的お手頃なワインが多い中、あのナポレオンが愛したシャンベルタンも箱に入って並べてありました(一段と高い棚でしたが)。1982年もので20,000円とはお値打ちかもしれません。私には到底手が届きませんけど。。。目を床に転じると、籠の中にも結構いいワインが見てとれます。このお店の特色は、日本のワインをかなり揃えていることです。いわゆる日本版ヴァン・ド・ペイとでも呼べそうな、しかしかなり上質なワインが沢山あります。私もいつか都道府県別ワイン対抗戦を企画してみたいと思っているのですが、いつの日になりますやら。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) カリフォルニア: SAN FRANCISCO VINTNERS CALIFORNIA RED

このワインは、キリン・シーグラム社が日本人の嗜好に合わせて製品開発を行い、カリフォルニアの『デリカート・ヴィンヤーズ』に製造を委託し、品質管理をしたものです。コクがあり、しかもフルーティなカリフォルニア産のフルボディの赤ワインです。どんな時にも気軽に飲めるワインです。

白のサンフランシスコは以前ご紹介しましたが(ここを見て下さい)、このお店には赤・白の両方が仲良く置いてありました。恐らく、赤は白ほどではないのではないかと思いますが、どうでしょうか。。。

いやーーー、驚きました。この赤はカリフォルニア・ワインの中でも愁眉のものです。赤ワインといっても、本物の赤の渋味を出せるのはそうザラにはありません。これにコクが加わるともう一流です。赤だから渋味は当然とお思いでしょうが、実際は渋味をきちんと出している赤はそんなにはありません。この『San Francisco』は、渋味をちゃんと持っている数少ない赤ワインの一つです。コクはそれほど感じられませんでしたが、甘さは殆ど無く少しドライな気はしますが、素晴らしい味です。白共々是非味わって頂きたいものです。



(白) 山梨: MANNS SPECIAL CHARDONNAY 特別限定醸造 (1996)

1996年収穫の長野県産、福島県産のシャルドネ種だけを醸した、フレッシュでやや辛口の白ワインです。上品な果実香とほどよい酸味、甘みの快いバランスが特長です。8℃−10℃に冷やしてお飲み下さい。

特別限定ということですが、全部で59,400本造られたそうです。このワインはそのうちの、20,004本目に当たります。あと4本手前だったらなーーー。

ここのところずっとシャルドネを飲んできたのですが、このワインは飲み終わるまでシャルドネだとは気がつきませんでした。最初の一口はちょっと梅酒の香りがしたのですが、飲んでいくと結構おとなしい味です。あまり自己主張しないのはいいのですが、あのシャルドネの持つキレ味と冷たく痺れるような爽やかさは堂々と主張して頂きたいものです。



さすがに日本のラベルは造りがよく、実に簡単にしかもきれいに剥がれました。










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