自由が丘・マリクレール祭り



自由が丘にはお洒落な、というか意味のよく分からない通りの名前があります。やたらと横文字の名前が多いのです。マリ・クレールという名前はパリのファッション雑誌からも由来しているようですし、またファッション小物ブランドの名前でもあるようです。5月28日から30日まで、自由が丘駅南口に面したここマリ・クレール通りを中心にして『マリクレール祭り』が開かれました。昨年は引っ越し直後ということもあって気がつきませんでしたが、あの『自由が丘女神祭り(ここをご覧下さい)』と同じように盛大に行われます。時期的に梅雨の直前に当たるので年によってはお天気に恵まれず、悲惨なお祭りになることもあるようですが、今年は自由の女神が微笑んだのか最終日の30日は素晴らしい晴天でした。お祭りにお酒はつきものですが、マリクレール祭りではワインが主役を勤めます。



マリクレール通りに沿ってはワゴンセールのお店やおもちゃの露店が並びます。ここからオープンテラスのある緑道に向かって小さな裏道が何本か通っているのですが、ここには蚤の市が開かれています。パリの蚤の市ほどではないのでしょうが、ちょっと怪しげな品物もあり、見るだけでもなかなか楽しいものです。蚤の市の先にはもうもうたる煙りと美味しそうなにおいが漂っています。この場所はワイン&おつまみの宝庫です。地元の老舗である『三笠屋』さん(ここをご覧下さい)やメーカー各社さんがワインを販売しているのです。ちなみに数えてみましたら、全部で54種類もありました。今年のお祭りのテーマがフランスのプロバンスということもあり、南仏プロバンス産のワインも何本か売られていました。ちょとした酒屋さん並みの品揃えです。ボトルでも売ってくれますが、このお祭りでの楽しみ方は、気に入ったワインをグラスで買い求め(一杯250円から700円まで)、向かいにある焼き物/揚げ物コーナーでおつまみを揃え、緑道にそって植えられた桜の巨木の下に設けられたテーブル席に腰を下ろしてのんびり午後の一時を楽しむのです。



それだけでは普通のオープンテラスと同じですが、そこはマリクレール祭りのこと、ワインコーナーの直ぐ側に作られた特設舞台の上ではいろいろな出し物が演じられます。昼間はお子さん向けのピエロのパフォーマンスとか、わざわざアルル地方から招かれた人々による民族衣装の紹介も見られます。夕方にはシャンソンの夕べが催され、今回は日野美子さんが出演されました。野外ステージで歌うには勿体ない位の歌手ですが、ステージの前に陣取った聴衆もさすがに年季の入ったシャンソンの愛好家らしく、途中でマイクを差し出されても臆することなく素晴らしい歌声で応じます。なかなか品の良い方が多く、舞台と一緒になってコンサートが盛り上がっていきます。ちなみに、伴奏のアコーデオン奏者は、あの『団子3兄弟』のCDでも演奏されているそうです。レコーディングの時にはまさかあのような大ヒットになろうとは思いもせず演奏されたのでしょうけどね。アコーデオンは鍵盤式でなくボタン式なので演奏はかなり難しいとのことですが、難なく弾きこなし素晴らしい演奏でした。さすがに、団子3兄弟は弾かれませんでしたけど。。。

で、本題のワインのことですが、グラス売りを基本としながらも、冷えたワインがボトルでもちゃんと買えます。沢山の種類を楽しむのでも良し、気に入ったワインをボトルごと楽しむのもまた良し。なにしろ、昼間っからそこいら中赤い顔をした老若男女の人達で一杯です。ワインコーナーの人も相当に試飲されているようで、手元がおぼつきません。私は2日間でボトル2本とグラス何杯か飲んだのですが、さすがに足元がふらついてしまいました。そうそう、ワインのおつまみにはいろいろありますが、一番お得なものは『Cheese Club』のお店で売られていた詰め合わせでした。1パッケージが千円でしたが、中身はとても豪華で最高のおつまみになりました。ちなみに、その種類は『キャステロブルー(デンマーク)』、『ルイスモール(フランス)』、『ミニピラミッドサンドレ(フランス)』でした。このお店は駅から数分のところにあり、通る度にいつも気になっていました。是非そのうちに行ってレポートしてみたいと思います。



私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(白) フランス: COTES DE PROVENCE

『コート ド プロヴァンス』は、すっきりとした酸味と厚みのある果実味をもったしっかりした辛口の白ワインです。

今年のマリクレール祭りのテーマがプロヴァンスですから、プロヴァンス産のワインを買いましょう!何種類かあるのですが、これが一番お手頃なワインです。何しろ『プロヴァンス地方の白』という位ですから。。。

辛口ですがちょっと平凡な味です。甘口の白ワインは大抵の人は美味しいと感じますが、辛口の白を魅力的につくるのは結構難しいと思います。大抵は酸味がきつかったり、ドライなだけでちっとも味がなかったりします。それとも私が赤ばかり飲み続けてきたので白の味覚が無くなってしまったのでしょうか?



(赤) フランス: LES MATINES (1997)

Coteaux d'Aix en Provence


Ce "Coteaux d'Aix en Provence" provient de cepages Grenache, Syrah, Mourvedre et Cabernet Sauvignon. Les vignes sont plantees sur un terrain argilo-calcaire d'une part, sableux sur gres pour le reste. Les vendanges sont effectuees a pleine maturite.

This "Coteaux d'Aix en Provence" wine is made from a combination of Grenache, Morvedre, and Cabernet Sauvignon grape varieties. The soils on which the vines are cultivated are partially made up of chalky clay or sand on sandstone for the remainder. The grapes are picked at peak maturity.

最近、原産地言語表記の他に英語を併記してあるラベルを見かけます。やはり、ラベルの解説文は意味が分かってのものだねですから、こういうサービスは有り難いですね。是非、他の非英語圏の国でもこのような表記を実施して頂きたいものです。

ワインリストには、『レ・マティン』は輝くさくらんぼ色、赤い果実やスパイスの香り、豊満でソフトな味わいを持つミディアムボディ。。。と書いてありました。飲んでみますと確かに美味しいです。伝統的なフランス産の赤ワインの重く複雑な味とは違って、非常に明るい華やかな味です。南仏の太陽を一杯に浴びて育った4種の葡萄から受け継いだエネルギーを美味しさに転換したのでしょう。近来にないヒット作です。



(白) スペイン: CASTELLBLANCH GRAND NADOR

『カステルブランチ グラン ナドール』は、フルーティな香りの切れの良い辛口のスパークリングワインです。

今年のお祭りのテーマがプロバンスということなので、普段はあまりお目にかかれないプロバンス産のスパークリング、白、赤、ロゼを全て制覇しようと思いましたが、残念ながらプロバンス産のスパークリングワインは置いてありませんでした。ならば近場で代用しようと、このCAVAをスターターとして選びました。

ラベルには『やや甘口』と表示してあったのですが、今回お祭りで売られたワインの紹介リストには『辛口』と書いてありました。で、飲んでみた感じでは少し甘めのさっぱりとした味でした。とても美味しいのでスイスイと喉に吸い込まれ、気が付いたらボトルには一滴も残っていませんでした。











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