八丁堀・宮田屋
営団地下鉄日比谷線の八丁堀駅といえば昔は何ということもない小さな駅だったのですが、JR京葉線が開通してからは日比谷線と京葉線の乗り継ぎ駅として便利になりました。なにしろ、東京駅の京葉線ホームは他の線のホームからやたらと遠いところにあり、総武・横須賀線のある地下ホームから京葉線ホームまで歩けば最低でも10分はかかります。従ってなまじ東京駅で乗り換えるよりも、日比谷線で乗り換えた方が便利な訳です。
八丁堀駅には幾つかの出口がありますが、適当に出るととんでもないところに出てしまいます。川が運河のように通っているため、余計方向感覚がなくなるのです。出口の一つは東京ホリディインに面しています。あの独特の緑色の文字は世界中で共通のロゴです。私はあの名前を見つけるとホッとします。何故か海外に行くとホリディインに泊まりたくなります。今はどうか知りませんが、大体がホテルの中にプールとかサウナがあり、週末は家族連れで賑わいます。場所によってお値段はピンキリですが、こうした施設とサービスは世界中どこでも共通です。アメリカでは一部モーテルのようなところもありますが、それでも心安らぐ宿であることには変わりありません。
正確には八丁堀ではありませんが、この近くに面白い飲み屋さんがあります。私もビックリしましたが、ちょっと洋風のパブ感覚のところに、何と素晴らしいワインセラーが付いているのです。酒屋さんではありません。飲み屋さんなのですが、セラーにワインを詰め込んでお客さんが自由に選べるのです。町の飲み屋さんだからとバカにしてはいけません!下は800円のチリワインから、上は100,000円の本物のシャトー・マルゴーの一級品まで、世界16ケ国のワインが250種類も揃っているのです。特にフランスワインの品揃えは素晴らしいものがあります。産地別に丁寧に並べられたワインリストはレカンも顔負けです。その紹介文によりますと、
ワインの広場 久太郎
世界のワイン250種を気取らずにワイワイ楽しむ。。。
ワイン、イコール高価なものというイメージを見事に打ち破ったのが、ここ『ワインの広場 久太郎』である。ワイン好きなら泣いて喜ぶような質の高い逸品がズラリと並ぶワインセラーには、自由に出入りすることができ、ソムリエと共に心ゆくまでお気に入りを探すことができる。また、それが小売り価格に千円プラスするだけで頂けるのだから、どこまでもワイン愛好者の気持ちを最優先に考えた心にくいまでの店である。何度でも足を運びたくなる隠れ家である。
この千円プラスというのがミソで、普通のレストランだと市販のお値段よりかなり高くなりますが、ここではどんなに高いワインでも千円プラスすればいい訳です。極端な話、シャトー・マルゴーの一級品が1本100,000円ですが、これが101,000円で飲める訳です。そこまでいかなくても数千円から数万円のワインはちょと雰囲気は物足りないものの一応気の利いたおつまみと一緒にレストランの雰囲気で飲める訳です。
これに負けず劣らずユニークな酒屋さんが『宮田屋』さんです。茅場町から築地の方に向かって新大橋通りを歩いて行きますと、八丁堀駅を過ぎたあたりに小さな酒屋さんがあります。ひとつのお店を1/3と2/3に分けて、1/3の方にスタンドバーを、残りの2/3にワイン・洋酒・おつまみを置いています。バーで飲んでいて足りなくなったら壁一枚隔てた酒屋さんに行けばいい訳です。酒屋さんの方は、小さいながらも安いものから高いものまで結構な品揃えです。フランス・イタリアものの高級品もありますし、小さなセラーにはそこそこの上級品も置いてあります。よーく見るとなかなかの掘り出し物も見つかりそうです。探し疲れたら隣のバーで喉を潤しましょう。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: CHATEAU LES CHEVALIERS DES BRARDS (1996)
- 『シャトー・レ・シュバリエール・ブラール プルミエ・コート・ド・ブライ AOC』は、ボルドー地方、ジロンド川右岸の古くから生産されているワインで、フルーティでエレガントさを持ちながら骨格のしっかりしたワインです。肉料理(牛・豚・鳥)に良く合います。16℃−18℃でお飲み下さい。フルボディでコクのある辛口です。製造者は、『ヴィニョーブル・ベネトー社』です。このワインは、メルロー種を70%、マルベック種を20%、カベルネ・ソーヴィニヨン種を10%使って造られました。
中程度の赤ですが、『Grand Vin de Bordeaux』の金文字が入っています。なんとなくしっかりした、素晴らしいボルドーの赤を予感させます。
ボルドーの赤にしては珍しく女性的な柔らかさがあります。最初一口飲んだところではブルゴーニュのピノノワールかと思ったくらいです。でもしっかりしたコシがあり、適度なコクと渋味とあいまってとても美味しく頂けました。これはお勧めの赤だと思います。
- (赤) マケドニア: VRANAC CABERNET SAUVIGNON RESERVE (1993)
- この赤ワインは、マケドニア南部ポヴァルダリエ地方の町ネゴティーノ近郊を流れるヴァルダール川沿いの陽当たりの良い丘陵の畑から産する高品質のブドウから造られます。ブドウ品種はマケドニア固有のヴラナック種とカベルネ・ソーヴィニヨン種で、それぞれ最高に成熟した時に収穫されます。醗酵・ブレンドの後、ワインはマケドニア産オークの小樽で熟成されます。チョコレートを想わせるアロマ、黒スグリに似たフルーティな味わいが特長的で、複雑でタンニンのしっかりした後味も持っています。ローストした肉料理や、様々なチーズとともに、室温(16℃−18℃)でお楽しみ下さい。
これは以前にご紹介した、ヴラナック(ここをご覧下さい)とカベルネ・ソーヴィニヨン(ここをご覧下さい)の両方から造られています。足して2で割ったのではなく、足して2乗になったワインだと期待しましょう!
やはり、カベルネがミックスされている分コクが感じられます。ただ少し辛いです。以前に飲んだキプロスの古風な味に似ています(ここをご覧下さい)。なんとなく、地理的にも近いですし。。。
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